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乾燥肌にレーザー脱毛は大丈夫?施術前後の乾燥対策も解説

乾燥肌にレーザー脱毛は大丈夫?施術前後の乾燥対策も解説

公開日:2022年01月11日 更新日:2023年12月25日

乾燥肌にレーザー脱毛は大丈夫?施術前後の乾燥対策も解説

レーザー脱毛には肌質が改善されたり、体毛の自己処理から解放されるメリットがある一方で、一時的に肌が乾燥しやすくなるデメリットもあります。というのも、もともと乾燥肌の人がレーザー脱毛を行うと、乾燥がさらに進む人もおり、さらには毛嚢炎などの合併症を併発するリスクも高まります。
しかし、乾燥肌の人でもレーザー脱毛によるリスクを知り、対処法を理解することで、安心して医療脱毛に取り組むことが可能です。

この記事では、乾燥肌へのレーザー脱毛について解説します。
この記事を読むことで、乾燥肌の人にとってレーザー脱毛はリスクがあるものの脱毛が可能なことを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • 乾燥肌でもレーザー脱毛を行えるのか?
  • 乾燥肌だからレーザー脱毛をするのが心配
  • 乾燥肌の人が医療脱毛を受けるリスクについて知りたい
  • 乾燥肌の人が脱毛をした際、施術後に必要となるケアについて
  • 脱毛による乾燥肌特有のリスクを軽減するポイント

レーザー脱毛は乾燥肌でも大丈夫?

レーザー脱毛は乾燥肌の方も「ある程度」まで可能です。
例えば「普段から肌が乾燥しがちで荒れやすい」くらいなら、レーザー脱毛も行うことができます。アトピーで乾燥しやすい方も、症状が落ち着いている段階ならレーザー脱毛することが可能です。ただし、後述するように、乾燥肌にレーザー脱毛するといくつか「リスク」が生じます。
また「皮脂欠乏性湿疹」と呼ばれるように、乾燥肌がさらに進み肌に炎症を起こしている状態はレーザー脱毛を行うことができません。
乾燥だけでなく「かゆみ」や「赤み」が強く出ている場合は、レーザー脱毛を行わない方がよいでしょう。もし不安に感じたら担当医師やスタッフに相談することが大切です。

レーザー脱毛を乾燥肌の方にするときのリスクは?

では乾燥肌の方にレーザー脱毛をすると、どうなるのでしょうか?その場合いくつか副反応が出やすくなります。

肌の炎症が起きやすくなる

乾燥肌の場合、皮脂が十分でないため、外からの刺激に過敏に反応しやすくなっています。レーザー脱毛もメラニン色素に特に反応しやすいレーザー光を使うとはいえ、通常の肌にもいくらかダメージが生じてしまいます。一度炎症が起きると、かゆみや赤みがしばらく続くことになります。

肌の乾燥が進みやすくなる

レーザー脱毛を行うと、毛穴の部分で熱エネルギーに変換される分、一時的に乾燥が進むことになります。炎症まではいかなくても、乾燥することで「肌がかさかさする」といった症状が出やすいです。

毛嚢炎(もうのうえん)など合併症が起きやすくなる

毛穴に雑菌が入ることを「毛嚢炎」といいます。乾燥肌の方は前述の通り、皮膚のバリアは通常の方よりも崩れているので、毛穴から容易に菌が入る環境が整っています。
その他に注意しなければいけないのが「火傷(やけど)」です。レーザー光はメラニン色素に吸収されると光エネルギーから熱エネルギーに変換されて、毛母細胞(毛をつくる大本の細胞)にダメージを与えます。しかし、通常の細胞にもわずかながらメラニン色素があるので、通常の肌にも熱エネルギーが加わります。
肌に水分が十分にない細胞は、そんなわずかな熱エネルギーにも過敏に反応しやすくなっているため、通常の肌では起こらない熱エネルギーで「火傷」ができることがあるのです。
このように、乾燥肌だと、様々な合併症が生じやすくなるため、レーザー脱毛後の乾燥肌対策は特に大切です。

レーザー脱毛後の乾燥肌への保湿ケアは?

乾燥肌のレーザー脱毛後のトラブルを防ぐために、もっとも大切なのが「保湿」です。保湿をすることで、肌に水分が補われ、レーザーによる熱エネルギーをいち早く鎮めることができます。
ではレーザー脱毛後の保湿は、どんなところに気を付ければよいのでしょうか。

保湿剤を適切な量塗る

レーザー脱毛後は特に乾燥が進みます。肌状態に合わせて適切な量を塗るようにしましょう。
その目安となるのが「1FTU( finger-tip-unit)」という考え方。一般的に、1FTUとは人差し指の一番外側の節までにのせた量を指します。これが基本単位で、この量が大人の手の平2枚分の範囲で塗るとちょうどいい量といわれています。目安としては、若干光る程度で、ティッシュペーパーが塗ったあとに、かるく付着するくらいがちょうどいいです。

保湿剤の種類に気を付ける

いろいろ市販の保湿剤が売られています。特に乾燥肌が強い方は、以下の点に気を付けましょう。

なるべく成分数が少ないものを選ぶ

成分が多くなればなるほど、肌がかぶれやすくなります。「植物由来だから」「普段つかっているから」かぶれないというわけではありませんので、気をつけましょう。

エモリエントとモイスチャライザーを使い分ける

エモリエントとは、肌に膜を作って肌から水分が蒸発しないようにコーティングする作用を持つものです。「白色ワセリン」などがそれにあたります。
一方、モイスチャライザーとは文字通り、肌自体の血流をよくし、水分を与えるものです。エモリエントは、コーティングするだけなので、肌のかぶれは生じにくい分、モイスチャライザーの方が肌に水分を入れる分「保湿力」は高くなります。
自分の肌に沿って使い分けるようにしましょう。

レーザー脱毛後の保湿ケア以外に大切なことは?

乾燥肌の方がレーザー脱毛した後の注意点は、保湿ケアだけではありません。肌トラブルを防ぐためは、施術後に以下の点に気を付けたほうがよいでしょう。

  • ナイロンタオルで「こすらない」「かかない」
  • 石けんを使いすぎない
  • 湯船に長湯しない
  • 激しい運動を脱毛後数日は控える
  • 暴飲暴食をしない
  • 紫外線からできるだけ肌を守る

また普段から意識するだけで、乾燥肌自体を予防することもできます。

【まとめ】乾燥肌にレーザー脱毛は大丈夫?施術前後の乾燥対策も解説

乾燥肌の方でも、乾燥状態が落ち着いており、施術後の保湿ケアを入念に行えば、安全に医療レーザー脱毛を受けられることについて解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか?

この記事のポイント

  • 乾燥肌であっても、重度の炎症や赤み、かゆみの症状が出ていなければ、レーザー脱毛が可能である
  • 医療レーザー脱毛を乾燥肌の人に行うと、肌の炎症・乾燥が悪化したり、毛嚢炎などの合併症を併発したりするリスクが高まる
  • 乾燥肌の医療レーザー脱毛は、施術後に保水力の高い保湿剤で、レーザーの熱を鎮めることが大切
  • 乾燥肌の人はレーザー脱毛後、タオル、下着、紫外線による刺激、入浴方法、暴飲暴食に気を付ける必要がある
  • 日頃から肌を労わることで、乾燥肌自体を予防できる

医療レーザー脱毛後の肌トラブルを少なくするには、保湿ケアは特に大切です。脱毛前後で乾燥肌対策をしっかりすることで、施術後の肌トラブル防止につながります。
また、乾燥肌の人が医療レーザー脱毛を受けると、乾燥が進むリスクもありますが、体毛を永久脱毛することで自己処理が不要になり、肌を痛めるリスクや自己処理する煩わしさからも解放されるという大きなメリットを得られます。
乾燥肌で悩んでいる人は、ぜひ医療脱毛を検討してみてください。

メンズトイトイトイクリニックでは、専門スタッフが肌質を入念にチェックし、施術後の保湿ケアも含めて丁寧にアドバイスさせていただきます。
「自分の乾燥肌のレベルでレーザー脱毛は受けられるのか」と不安な方は、まずは当院担当スタッフ・医師にご相談ください。肌の状態を一人一人見ながら適切にアドバイスさせていただきます。

参考文献

医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長

野田知路Noda Tomonori

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。

常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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