医療レーザー脱毛の照射ができない部位は?その原因と対策
公開日:2021年12月27日 更新日:2024年03月15日
専門的な知識と確かな技術を持つ医師の監督下で行う、医療レーザー脱毛。
もしかすると、あらゆる脱毛に対応可能であると考えている方がおられるかもしれません。しかし、実は万能にも思える医療レーザー脱毛でも、対応できない部位が存在します。
この記事では、医療脱毛レーザーを照射できない部位について解説します。
この記事を読むことで、脱毛できない部位や原因が理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- 医療脱毛レーザーを照射できない部位
- 脱毛できない理由は?
- 脱毛レーザーの照射不可部位への対応策は?
目次
医療レーザーで脱毛できないところ①頭皮
実際に頭部の脱毛をしたいと思う人は多くおられないかもしれませんが、頭皮の脱毛は対応できないことが一般的です。
頭部は多数の毛が生えていることからもおわかりいただけるように、毛根も多数存在しています。そのため、一部の照射であったとしても周辺の毛根細胞に広く作用してしまいます。
また毛根がしっかりとしていることもあり、照射をする際には高いエネルギーを必要とします。その結果、痛みが強くなりやすく、その割には効果が乏しい特徴があります。
残念ながら頭皮の脱毛を避けることしか対策はありませんが、頭に近い首筋やうなじであれば照射は可能です。脱毛前のカウンセリングの際に相談してみるとよいでしょう。
医療レーザーで脱毛できないところ②粘膜
粘膜も脱毛が難しいところのひとつです。
粘膜は口のなかだけでなく、鼻のなかや肛門周囲・VIOのIラインの内側にもあります。粘膜は皮膚そのものが傷つきやすく、血流が豊富であるため他の部位に比べて強く傷つき、炎症を起こしやすいリスクがあります。
したがって、粘膜への医療レーザーの照射は、専門家が行う脱毛クリニックであったとしても、対応している医療機関と対応していない医療機関との別れます。
当院では技術指導とリスク管理を徹底して行い、高い技術を持つ施術者がI・Oラインなどの粘膜への照射を行っております。ご希望の方は、カウンセリング時にご相談ください。
医療レーザーで脱毛できないところ③ホクロのあるところ
ホクロのあるところも、医療レーザーを照射できない部位です。これは脱毛レーザーが、黒い色素であるメラニンに反応することで効果を発揮していることに影響しています。
ホクロ以外にも、あざや母斑と呼ばれる褐色の皮疹がある場合も同様です。またタトゥー周辺の脱毛も同じ理由で困難です。タトゥーに使用されている色素にレーザーが反応してしまうからです。
ホクロの直上に生える毛がある場合、毛根に十分にレーザーのエネルギーを照射することができないばかりか、痛みや皮膚のダメージをきたしてしまいますので、一般的には避けた方がよいでしょう。
ムダ毛の本数が少ない場合は、適宜カットするなどして対応するのがよいでしょう。また、ホクロやあざのギリギリのところまで照射してくれるクリニックはありますので、施術前に十分に相談することをお勧めします。
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医療レーザーで脱毛できないところ④眉毛・目の周囲
眉毛や目の周囲は、やはり眼球がすぐ近くにあるため、脱毛ができない部位のひとつになります。
医療レーザーの施術を受ける際、レーザーの光を直接みることがないようにアイマスクをしたり、タオルで目を覆ったりすることが一般的です。それほど目への刺激を避けようとするものです。したがって、目の近くにレーザーを照射することは、眼球を直接刺激する恐れもありますので、極めて難易度が高くなります。
ただ同じ眉毛であっても、目から十分な距離をとることができるようであれば、他の部位に照射するときと同じように、アイマスクを使用することで対応できるかもしれません。どうしても気になる場合は、施術するクリニックでしっかりと相談しておきましょう。
当院では、眉毛の下の眼球にかからない部分への照射には対応しております。
医療レーザーで脱毛できないところ⑤乳輪
乳輪にムダ毛が生えていると、とても気になるものです。実際、乳輪にムダ毛が生えていると、脱毛を希望する方が多くおられます。
しかし、乳輪はホクロと同じように、色素が濃いために脱毛レーザーのエネルギーを吸収しやすい特徴があります。そのため照射すると火傷(やけど)を起こしたり、激しい痛みで炎症を起こしたりすることがあります。
乳輪はもともと敏感なところでもありますので、レーザーを照射すると激しい痛みを感じる可能性もあります。
したがって、乳輪に生えているムダ毛の脱毛に対応する医療機関と対応しない医療機関があります。また乳輪周囲だけ対応したり、乳輪全ての範囲を照射したりと、医療機関によって対応が変わってきます。
当院では患者様のご希望をお伺いして、リスク管理を徹底したうえで、乳輪全体の照射に対応しております。
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【まとめ】医療レーザー脱毛の照射ができない部位は?その原因と対策
医療レーザーで脱毛できない部位について解説しました。
この記事では、下記のようなことがわかったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 医療レーザーで脱毛できないのは、頭皮・粘膜・ホクロのあるところ・眉毛や目の周囲・乳輪
- 頭皮は毛根が多く照射による痛みが強いが、首筋やうなじは照射可能な場合がある
- 粘膜は傷つきやすくトラブルが起きやすいため、クリニックによって対応が異なる
- レーザーはメラニン色素に反応するため、色素の濃いホクロやあざなどには照射ができない
- 眼球へのダメージを避けるため、眉毛や目の周りも照射不可
- 乳輪も色素が濃く敏感な部位であるため、照射の可否はクリニックによる
- 照射が難しい部位への脱毛はクリニックによって対応が異なるため、担当医に要相談
今回ご紹介したところを実際に脱毛したい方は、施術を受けるクリニックの担当医に事前に相談し、しっかりと納得できるよう説明を受けることが大切です。
また、できないと思われていても、医療機関によっては施術できることもあります。
メンズトイトイトイクリニックでは、無料カウンセリングを実施しておりますので、ご自身で照射の可否がわからない場合でもまずはご相談ください。皮膚科医が患者様の肌質を診察したうえで、最適な方法をご提案いたします。
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長
野田知路Noda Tomonori
福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。