乳輪の医療脱毛はできるの?痛み・回数・照射範囲についても解説
公開日:2022年01月09日
更新日:2022年01月09日
最近、女性だけでなくムダ毛が気になる男性にも人気の医療レーザー脱毛。永久脱毛に来院される男性の方も年々増えてきています。
一番人気なのはヒゲ周りですが、脱毛したいと希望が多い場所として「胸毛」があります。胸毛が多い男性を嫌う女性の方も多いですし、乳輪周りにムダ毛があるのをこっそりコンプレックスに感じて相談にくる男性の方もいらっしゃいます。
そこでよく聞かれるのが
- 乳輪周りは敏感だけど痛みは強い?
- 乳輪の近くの毛が太いけれど医療レーザー脱毛はできる?
- 乳輪周りに跡は残したくないけど医療レーザー脱毛での副反応は強い?
など、乳輪周りについての質問。
実際、乳輪は非常にデリケートな場所ですし、男性にとっても痛みに敏感になりやすい場所です。よく施術のリスクを理解してもらう必要があります。
実際、乳輪の医療脱毛は、他の部位の医療脱毛とはどう違うのでしょうか?
そもそも乳輪の医療脱毛はできるのでしょうか。
このコラムでは、乳輪の医療レーザー脱毛について、痛みや回数・照射範囲を含めてわかりやすく解説していきます。
目次
乳輪の医療脱毛はできる?照射範囲は?
結論からいうと「乳輪周りや乳輪に対しての脱毛も、出力を調節すれば可能」です。ただし、乳輪の色の濃さには個人差がありますので、医師の診断によってはレーザー脱毛ができない場合もあります。また乳頭への照射は、行うことができません。
※乳輪周りや乳輪に対する脱毛レーザーの照射は、医療機関によって対応が変わります。
しかし、乳輪周りに照射を行う場合と乳輪そのものに照射する場合とは以下の理由からリスクが大きく違うので、照射出力を調整しながら丁寧に対応しています。
では、乳輪に照射するリスクとは何でしょうか。順番に見ていきましょう。
乳輪や乳輪周りに脱毛をするリスクとは?
まずは、乳輪や乳輪周りに医療脱毛のレーザーを照射すると、どのようなリスクがあるのか見ていきます。
乳輪周りに照射する場合
乳輪周りの皮膚には、以下の特徴があります。
- 乳輪周りは産毛が多い
- 皮膚が通常の部位より薄く柔らかい
レーザー脱毛は、毛の大元にある毛母細胞周りにメラニン色素が密集していることを利用して脱毛します。メラニン色素が多い部位ほどレーザー光がよく反応し、毛母細動に熱エネルギーを与え、永久脱毛を促します。さらに皮膚が薄くて柔らかいほど、レーザー光による熱エネルギーに反応しやすく、痛みが出やすくなります。
また、産毛はメラニン色素が毛の根本にあまりなく、レーザー光に反応しにくいため、レーザーの出力を調整して対応しています。
以上のことから、通常の場所よりも肌へのダメージがでやすく、より一層アフターケアが必要な場所と言えるでしょう。
乳輪自体に照射する場合
さらに乳輪になると、乳輪自体に色素沈着があります。
先ほど色素に反応するように設計されたレーザー光を使うことで脱毛しているとお伝えしました。つまり、肌自体の色が濃いと、肌そのものにもレーザー光が反応してしまうのです。
しかし、照射の範囲が狭く短時間であれば肌へのダメージも最小限に抑えることができるので、冷却しながら照射出力を調節して行うことで、乳輪自体の照射も対応することができます。
乳輪の医療脱毛の痛みはどれくらい?
乳輪や乳輪周りは、他の部位に比べて痛みを感じやすい場所と言えます。
通常、レーザー脱毛は「ゴムではじかれたような痛み」として表現されますが、手をゴムではじくのと、乳輪をゴムではじくのでは痛みの感じ方も違います。
照射時間自体は短いので、施術された方で「次回から耐えられないくらい痛かった」と感じる方はほとんどおりません。しかし、痛みは個人差もありますし、不安に感じたり、痛みが怖かったりする場合には、事前に担当医師・スタッフに相談をするようにしましょう。
乳輪周りの脱毛が完了するまでの回数の目安は?
毛の周期に合わせてレーザー脱毛をした方が効率的に脱毛できることが分かっています。
乳輪周りの場合、2~3か月ごとにレーザー脱毛を行う場合、5~8回くらいを目安に脱毛することができます。乳輪自体、そこまで毛が少ない方はもっと回数が少ない可能性もあります。
期間としては、10か月~1年半くらいのペースになるでしょう。乳輪そのものの脱毛も同様の目安となります。
乳輪や乳輪周りの脱毛をする際の施術の流れ
当院の大まかな乳輪脱毛の施術の流れを見ていきます。
施術前の準備
事前カウンセリングを行い、肌の状態をチェックした後、施術の予約を取ります。その際には、以下の準備をしておくとよいでしょう。
日焼けをしないようにする
日焼けすると、色素が強く肌に残ってしまい、最悪施術を受けられないことがあります。
自己処理をする
レーザー脱毛の施術の1~2日前には、乳輪周りの毛を電気シェーバーで優しく自己処理をしておきましょう。毛抜きや脱色剤を使うと、毛のメラニン色素が失われてレーザー光が反応しなくなるので注意しましょう。
しっかりと保湿ケアをする
レーザー脱毛による副反応を最小限にするためには、普段からの肌ケアはとても大切です。特にレーザー照射による熱エネルギーを最小限にするために、保湿ケアはしっかりと行うようにしましょう。
施術当日
問診をし、乳輪周りの肌状態のチェックを行った後、施術を行います。
特に乳輪周りはとてもデリケートな場所。丁寧に照射出力を調節しながら施術を進めていきます。
痛みに強く反応してしまう方は事前に麻酔クリームを使用しますので、事前カウンセリングの段階で担当医師・スタッフに気軽にお伝えください。
施術後のケア
施術後当日はシャワー浴だけにし、あまり温まりすぎないようにしましょう。
乳輪周りの脱毛後直後は、多少腫れはでてきます。温めすぎると腫れが強くなってしまう可能性があります。ナイロンたわしでゴシゴシこするようなことはやめ、泡で優しく洗うようにしましょう。
激しい運動も施術直後には行わないようにしましょう。
またアフターケアとして、保湿もしっかり行うようにしましょう。
【まとめ】乳輪の医療脱毛はできるの?痛み・回数・照射範囲についても解説
いかがでしたか?
今回は乳輪や乳輪周りの照射について解説していきました。
まとめると
- 乳輪周りは産毛が多い
- 乳輪周りや乳輪も医療レーザー脱毛を行うことがでる。
- ただし、通常の肌よりも色素が濃くなっていることや肌自体もデリケートな部位なので、照射方法を変えて施術しています。
- 肌がデリケートな分、痛みも強く感じやすい場所です。痛みに敏感な方は痛み止めのクリームを事前に使うことで痛みを緩和することもできます。事前にカウンセリング時に伝えていただくと、施術がスムーズになります。
となります。
部位としてもデリケートな箇所なので、なかなか相談しにくい部分ではありますが、ぜひ不安な点をあらかじめ担当医師・スタッフにお伝えください。
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長
野田知路Noda Tomonori
福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。