AGA治療(薄毛治療)とヒゲ脱毛は同時にしても大丈夫?

AGA治療(薄毛治療)とヒゲ脱毛は同時にしても大丈夫?

公開日:2021年12月01日 更新日:2021年12月01日

医療レーザー脱毛

医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長

野田知路Noda Tomonori

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。

常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

AGA治療(薄毛治療)とヒゲ脱毛は同時にしても大丈夫?

鏡を見てヒゲ剃りをするたびに、自分の濃いヒゲが気になったことはありませんか?
レーザーを用いたヒゲ脱毛をすることで、見た目の印象もよくなり、面倒なヒゲ剃りからも解放されます。
しかし、そこで気になるのが「AGA治療と同時にできるのか」ですよね。AGAとは「男性型脱毛症」のこと。最近、若い方でも薄毛で悩まれている方が増えています。
毛を生やす治療をしながら、ヒゲだけは毛をなくす治療をする・・・そんな逆の治療を同時にすることができるのでしょうか。
このコラムでは、そんなAGA治療とヒゲ脱毛にまつわる素朴な疑問に対して、わかりやすく解説していきます。

AGA治療(薄毛治療)とヒゲ脱毛は同時にしても大丈夫?

結論からすると、AGA治療(薄毛治療)とヒゲ脱毛と同時にしても、医学的には問題がありませんが、一部注意が必要な薬剤があります。
「AGA治療」といっても、クリニックによって多種多様な薬剤があります。一部の薬剤については、レーザー脱毛に影響を与える可能性も。それを理解するためには、「AGA治療薬」について少し知る必要があります。

AGA治療薬の仕組み

よくAGA治療として使われる代表的薬剤や治療として「男性ホルモンを抑える内服薬(フィナステリド・デュタステリド)」・「ミノキシジルの塗り薬」・「ミノキシジルの飲み薬」・「低出力レーザー照射」など数多くあります。
それぞれAGAへの働き方について異なります。

男性ホルモンを抑える内服薬(フィナステリド・デュタステリド)

最もよく使われるフィナステリドやデュタステリドは、男性ホルモンであるテストステロンをより強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換させないようにする薬です。
DHTが高くなると、成長期が短くなり、休止期が長くなります。そのDHTの働きを抑えることで、成長期である期間を増やして、髪の成長を促します。
つまり、毛の成長が男性ホルモンに依存している毛ほど効果が高いといえます。

ミノキシジルの飲み薬

ミノキシジルを飲む薬として口から服用すると動脈に作用し、そのことにより動脈が活性化され、血液の流れが良くなり頭皮を含めた全身に栄養が渡りやすくなる薬です。
頭皮の血流を増やすだけでなく、毛母細胞を活性化して細胞分裂を早める効果があります。ただし、皮膚科学会ガイドライン2017年では「推奨しない」薬剤であり、副作用が激しいので注意が必要な治療薬です。

ミノキシジルの塗り薬

一方、ミノキシジルの塗り薬も市販薬やクリニックで売られています。作用は飲み薬と同様なのですが、局所に効くので副作用が少ないのが特徴です。
発毛効果も臨床試験で認められており、同皮膚科学会ガイドラインでも「強く推奨する」として認められています。

低出力レーザー照射

低出力レーザーは毛母細胞や頭皮のミトコンドリアに作用し、細胞分裂を活性化する働きがあります。脱毛で使われるレーザー治療機器とは出力も種類も大きく異なり、「レーザー脱毛で発毛されるの?」と思わなくて大丈夫です。ご安心ください。
その他にも、植毛術やアデノシン外用、成長因子導入など多くの治療法が模索されています。
このようにさまざまな種類がある中で、AGA治療を大きく分けるとその部分だけに作用する「局所治療(塗り薬やレーザー治療など)」と「全身治療(飲み薬)」に分かれることがわかります。
それぞれの治療とヒゲ脱毛は併用できるのか、順番に見ていきましょう。

AGAの局所治療とヒゲ脱毛との併用は?

では、まずAGAと局所治療(塗り薬やレーザー治療など)と「ヒゲ脱毛」は併用できるのでしょうか。答えは「十分併用できる」です。
局所治療薬は、塗った部分・治療した部分にしか基本的には作用しません。AGA治療薬をヒゲにもつければ話は別ですが、そうでない限りヒゲ脱毛には関与しないことは感覚的にもわかるでしょう。
局所療法については、休薬期間などを置くこともせずにヒゲ脱毛も併用することができます。

AGAの飲み薬とヒゲ脱毛との併用は?

問題はAGAの飲み薬とヒゲ脱毛とを併用する場合ですね。こちらの答えは「一部の飲み薬はレーザー脱毛しにくくなる可能性がある」です。
男性ホルモンを抑える薬(フィナステリド・デュタステリド)とヒゲ脱毛とを併用した場合は問題ありません。
男性ホルモンは頭皮を薄くするだけでなく、ヒゲや胸などを濃くする効果があります。(男らしい方を思い浮かべると、体毛は濃いですよね)
フィナステリドはそうした働きをむしろ抑えるので、ヒゲ脱毛に大きな影響はないと言えます。
一方、ミノキシジルの飲み薬は動脈に作用して血流を促し、毛母細胞を活性化させる働きがあります。ヒゲや胸などの体毛も濃くなる傾向があります。
そのため、レーザー脱毛する際にも「なかなか脱毛ができない」といったことが起こりえます。もともと前述の通りガイドライン上でも「行わないように強く勧められている」薬剤であり、レーザー治療をする際には、原則休薬したほうが望ましいでしょう。
どちらを優先するかによって異なるので、脱毛を受けるクリニックにも相談してみてください。

レーザー脱毛が完了した後に薄毛治療を行った場合は?

レーザー脱毛では、毛母細胞をなくす「永久脱毛」になるので、毛は新しく生えてくることはありません。その後に薄毛治療を行っても、レーザー治療をした部分から新しく生えてくることはないでしょう。
しかし、ミノキシジルの飲み薬の場合は、多毛化があるので「薄くてレーザーの効果が及ばなかった部分が濃くなって目立ってくる」といったことはあるかもしれません。その際には、再度クリニックに相談するとよいでしょう。
局所療法はもちろんのこと、男性ホルモンを抑える治療薬(フィナステリド・デュタステリド)は再開しても、発毛される可能性は非常に低いと言えます。

【まとめ】AGA治療(薄毛治療)とヒゲ脱毛は同時にしても大丈夫?

AGA治療(薄毛治療)とヒゲ脱毛の関係について解説していきました。
「薄毛治療」と一言でいっても、数多くの治療薬があり、一人一人組み合わせて行われます。
事前カウンセリングの時に、担当医師・スタッフに必ず確認していただいた方が無難です。場合によっては、どちらかの治療スケジュールが変わるかもしれません
しかし、基本AGA治療とヒゲ脱毛を同時進行で行うことができるので、ご安心ください。
また何かご不明点がありましたら担当医師・スタッフに気軽にご相談いただけますと幸いです。

参考文献

5周年記念 最大16万円以上割引+新宿開院記念 全身脱毛1回プレゼント