医療レーザー脱毛が受けられない場合はある?原因と対策
公開日:2021年12月20日 更新日:2024年03月13日
男性も身だしなみとして脱毛をする時代、若い世代だけでなく、広い年代の多くの男性たちが医療レーザー脱毛に興味を持っています。
医療脱毛は医療用レーザーを照射して、永久脱毛を目指す方法です。しかし、肌の状態や既往歴、服用中のお薬の内容によっては医療レーザーによる脱毛が困難な場合があります。
この記事では、医療脱毛が受けられないケースがどういった場合なのか、またその理由を解説します。
この記事を読むことで、医療脱毛を受けられない状況や原因、その対策が理解でき、下記のような疑問やお悩みを解決できます。
こんな事がわかる
- 医療レーザー脱毛を受けられない原因は?対策はある?
- 日焼けをしていると脱毛はできない?
- 皮膚に炎症やアレルギー反応がある時は脱毛は受けられない?
- タトゥーやホクロのある部位は脱毛は受けられない?
- 抗てんかん薬を服用していると脱毛は受けられない?
目次
医療レーザーによる脱毛が受けられない状況【原因と対策】
それでは、医療レーザーによる脱毛が受けられない状況をご紹介し、それぞれ脱毛が受けられない原因、その対策についてご説明します。
黒く日焼けしている場合
まず日焼けして皮膚の色が褐色になっている場合は、医療レーザーによる脱毛を受けることができないことがあります。特に日焼けした直後であればなおさらです。
そもそも日焼けは、紫外線による皮膚の火傷でもあります。したがって、皮膚にはかなり負担がかかった状態とも言えます。また褐色になりやすい方は、皮膚の色素であるメラニンの活性が高いことが知られており、紫外線の刺激に反応しやすい特徴があります。
医療レーザーは、メラニン色素にエネルギーを集め、周辺の毛根細胞にダメージを与えることで永久脱毛を目指す方法です。したがってメラニンの活性が高い状態や皮膚に炎症が起こっている状態では、施術によって皮膚のダメージが想定以上に強く出る可能性があります。
対策としては、皮膚の炎症が落ち着くまで待つ、医療レーザーの出力を調節したり、皮膚へのケアを手厚くすることで、脱毛するという目的を達成しつつ皮膚へのダメージを最小限にする方法を考えることです。
最近脱毛処理をした場合
最近脱毛処理した場合も、医療レーザーによる脱毛ができないことがあります。特にご自分でカミソリを使って剃毛したり、家庭用の脱毛器を利用して脱毛を試みたりした場合です。
これは自己流で行う脱毛処理が、皮膚にダメージを与えやすいことが影響しています。
したがって、過去数ヶ月以内に脱毛処理をした場合は、皮膚のダメージの状況を評価した上で、しばらく時間をあけることで施術が可能となります。
皮膚に炎症やアレルギー反応が起こっている場合
皮膚に炎症やアレルギー反応が起こっている場合も、同様に施術が困難となります。
例えば、ニキビのなかでもいわゆる赤ニキビと呼ばれるものは、毛根周囲に炎症が起こっているため赤みを帯びています。炎症が起こっている場所に施術すると、さらに刺激を加えることになります。
またアレルギー反応が起こっている状態は、炎症とは異なりますが皮膚表面が過敏になっていますので、施術することが悪影響を与える可能性があります。
このほかアトピー性皮膚炎をお持ちの場合や日光過敏症、皮膚のケロイド(瘢痕)を起こしやすい場合も施術が難しくなることがあります。
このように施術を受ける人の皮膚にトラブルが発生している場合、炎症やアレルギー反応のように一過性のものであれば、トラブルがおさまるまで施術の開始を遅らせること、またトラブルが発生している部位を避けて施術を開始することができます。
また、皮膚に関する専門的知識を持つ医師の指導の下で施術することです。施術によって、もともとある皮膚のトラブルが悪化していないか、適宜評価をしながら施術を進めることで、大きなトラブルへの進展を未然に防ぐことができます。
なおアトピー性皮膚炎の方では、むしろ脱毛することがその後の皮膚のケアにプラスに作用することがありますので、皮膚の状態を落ち着かせたうえで、より積極的に施術に取り組むとよいでしょう。
タトゥーやホクロのあるところ
タトゥーやホクロのある部位も施術が難しくなることがあります。これも医療レーザーが色素に影響を与えることと関係しています。
タトゥーやホクロは、黒い色素が多く集まっていますので施術が困難となることがあります。ただし、タトゥーやホクロの部位を避けて施術する、レーザーの出力を調節することなどで、部位は限定されてしまうかもしれませんが、施術を行うことができます。
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抗てんかん薬などの薬を常用している場合
てんかんの持病をお持ちの場合も、施術が難しくなる場合があります。これには、けいれん発作が光刺激で誘発されることがあるからです。
施術時にはフラッシュのような光を連続して発射しますが、てんかんのタイプによっては、フラッシュ光がけいれんを起こしやすくすることがあります。
ただし施術時はサングラスをして光を直接見ないようにしますし、アイマスクをして光を全く見ないようにすることもできますので、事前にけいれんが起こる可能性があることがわかっていれば、十分に対応が可能です。
また、てんかんの薬のうち、カルバマゼピンと呼ばれる薬を飲んでいる場合は、日光を浴びることで発疹が出たり、日焼け症状が強く出たりすることがあります。この症状は、そのほかにも一部の抗菌薬や高血圧の薬、糖尿病の薬でも出ることがあります。
これも、医療レーザーで用いるレーザー光ではトラブルにならない可能性が高いので、過度に心配する必要はありませんが、事前にテストして確認することもできます。
【まとめ】医療レーザー脱毛が受けられない場合はある?原因と対策
医療レーザー脱毛が受けられない状況について、受けることができない原因と対策についてご紹介しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 日焼け直後や肌が黒く変色している場合は脱毛を受けられないが、炎症や色味が落ち着いてきたら施術を受けられる
- 炎症やアレルギー症状が出ている部位に照射すると、炎症が悪化する可能性があり、医師の診察のもとで施術を進めることが重要
- タトゥーやホクロのメラニン色素にレーザーが反応することで火傷のリスクがあるため、部分的に避ける、出力を下げるなどの対策が必要
- 抗てんかん薬が光過敏症を誘発するケースがあるが、事前にテスト照射で確認することができる
医療脱毛を受けられない状況はありますが、いずれの場合も、専門的な知識と技術を持つ医師が対応することで解決できるものが多くあります。
この記事だけでは十分に伝えきれないこともありますので、施術を検討している方は、今回ご紹介した状況にあったとしても、過度に心配なさらないでクリニックの医師に直接ご相談ください。
メンズトイトイトイクリニックでは、肌の状態や既往歴について医師が詳しく診察を行ってから施術を行います。
他のクリニックで断られてしまったという方も、まずはお気軽に無料カウンセリングでご相談ください。
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長
野田知路Noda Tomonori
福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。