医療脱毛なら蓄熱式と熱破壊式はどっちがおすすめ?効果や違いを徹底比較!
公開日:2022年08月27日
更新日:2022年08月27日
毛のない滑らかな肌を目指す方にとって、医療脱毛はかかせなくなっています。
そして、最近は女性だけでなく、美容を意識する多くの男性が、医療脱毛を利用するようになりました。
しかし、クリニックにいくと「当院では蓄熱式を行っています」とか「熱破壊式を採用しています」などの説明をうけて、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、蓄熱式と熱破壊式の違いがいまいちわからない方に向けて、それぞれの効果や違いについて、わかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで、医療脱毛の「蓄熱式」と「熱破壊式」について理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- 蓄熱式の医療脱毛では、どのような原理で脱毛されるか?
- 熱破壊式の医療脱毛の仕組み
- 蓄熱式と熱破壊式のメリット・デメリットの違い
目次
医療脱毛の2つの種類「蓄熱式」と「熱破壊式」
医療脱毛レーザーは毛を生やすシステムにダメージを与えることで、「永久に」毛が生えてこないことを目的とした医療機器です。
永久に毛が生えないための方法として、「蓄熱式」という低出力のレーザーを連続照射する脱毛方式と、「熱破壊式」という、高出力のレーザーを1発ずつ照射する脱毛方式があります。
では、それぞれどのように「永久脱毛」されるのでしょうか。
「蓄熱式」医療脱毛の仕組みは?
蓄熱式脱毛は、レーザーや光の熱を連続して照射し、「バルジ領域」に熱を蓄積させることにより、脱毛効果を発揮する脱毛方式のこと。
バルジ領域とは、毛をつくる細胞とは別にある、「毛を生成する働きを持つ組織」のこと。毛を作る毛乳頭に向けて指令を出し、発毛を促す働きを持っています。
そのバルジ領域にアプローチすることで発毛を阻止する、または発毛を抑制するというのが、「蓄熱式」医療脱毛の仕組みです。
バルジ領域は毛の細胞をつくる「毛乳頭」よりも浅い層にあるので、低出力のレーザー照射を行うのが特徴になります。
「熱破壊式」医療脱毛の仕組み
一方、熱破壊式医療脱毛では、高出力のレーザーを照射して発毛組織(毛乳頭・毛母細胞)を破壊するように照射します。
毛をつくる大本の組織である「毛乳頭」周辺には、毛の色素をつくる「メラノサイト」が密集しているのが特徴です。それを利用して、メラニン色素を特に吸収しやすいレーザー光を使うことで、毛乳頭に直接アプローチし、ダメージを与えていきます。
毛の生産工場である毛乳頭や周辺のメラノサイトは、皮膚の奥深くにあるので、比較的高出力のレーザー光を使用しなければ効果はありません。
「蓄熱式」と「熱破壊式」医療脱毛の違いは?それぞれのメリット・デメリット
では、「蓄熱式」と「熱破壊式」のそれぞれの違いを改めて見ていきましょう。
「蓄熱式」医療脱毛
発毛を促す比較的浅い層にある「バルジ領域」にダメージを与えることで、「永久脱毛」を促す方式
「蓄熱式」医療脱毛のメリット
- 浅い層のため低出力のレーザー照射ですむので、痛みの感じ方はマイルド
「蓄熱式」医療脱毛のデメリット
- 毛乳頭に直接アプローチをしないため、確実性に乏しい
- 特に太い毛や硬い毛など目立つような毛に対しては効果が低い
「熱破壊式」医療脱毛
毛乳頭に直接アプローチし、ダメージを与えることで「永久脱毛」を促す方式。
「熱破壊式」医療脱毛のメリット
- 毛を作る毛乳頭に直接ダメージを与えるので、効果は「蓄熱式」よりも確実
- 太い毛や硬い毛などに対しても、高出力のレーザーで行うので効果的
「蓄熱式」と「熱破壊式」のどちらがおすすめ?
では「蓄熱式」と「熱破壊式」の医療脱毛ではどちらがおすすめなのでしょうか。
どこを重要視するかで異なりますが、例えば次のように考えるとよいでしょう。
早く脱毛して毛がなくなって欲しい方:熱破壊式レーザー
硬く太い毛の脱毛をしたい方:熱破壊式レーザー
痛みに敏感な方:蓄熱式レーザー
- 熱破壊式レーザーも麻酔や出力調整を行うことで痛みのコントロールが可能
最終的には、個人個人の毛質や肌質、どの部位を脱毛したいのか、痛みにどのくらい耐えられるかなどでアドバイスは変わってくるので、事前カウンセリングでぜひご相談ください。
【まとめ】医療脱毛なら蓄熱式と熱破壊式はどっちがおすすめ?効果や違いを徹底比較!
今回は「蓄熱式」と「熱破壊式」の医療脱毛の違いについて、ご紹介していきました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 蓄熱式レーザーでは、毛根に直接アプローチせず、毛根の発育を促す「バルジ領域」にダメージを与えることで、じわじわ効果を発揮する。またバルジ領域は毛根よりも浅い層にあるので、低出力レーザーで行うことが一般的
- 熱破壊式レーザーでは、直接毛の発育を行う毛根(毛乳頭)にアプローチしてダメージを与える。また、メラニン色素に反応する高出力レーザーで施術
- 硬い毛や太い毛の脱毛、短期間に脱毛効果を実感したい方は、高出力レーザーである熱破壊式レーザーがおすすめ
- 蓄熱式レーザーであれば痛みが抑えられるが、脱毛効果の確実性に乏しいため、熱破壊式レーザーで麻酔とレーザー出力調整で痛みをコントロールしながら脱毛するのが確実
蓄熱式レーザーも熱破壊式レーザーもメリット・デメリットがあるので、患者様の肌質や毛質に合わせたレーザー照射が重要です。
医療脱毛の方法に関してご不安な点がありましたら、ぜひ当院の担当医師・スタッフにご相談ください。丁寧にカウンセリングさせていただきます。
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長
野田知路Noda Tomonori
福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。