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アートメイクで肌に入れる色素の顔料と染料とは?

アートメイクで肌に入れる色素の顔料と染料とは?

公開日:2022年07月06日 更新日:2022年07月06日

アートメイクで肌に入れる色素の顔料と染料とは?

メイクをする代わりに、皮膚に色素を注入し、美しさを持続させる施術のアートメイク。具体的にどのような施術が行われるのか、気になる方がおられるかもしれません。
また色素は実際に皮膚に注入されますので、体に影響がないのかも心配なところです。
この記事では、アートメイクに使われる色素の中でも、顔料と染料についてご説明します。
この記事を読むことで、アートメイクで使われる色素について理解が進み、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • アートメイクとはどのような施術か?
  • アートメイクで用いられる色素の特徴
  • アートメイクで使われている顔料と染料の違い

アートメイクはどのような施術か?

アートメイクは、英語でpermanent makeupあるいはsemi-permanent makeup(永久/半永久のメイク)と呼ばれていることからもわかるかもしれませんが、持続的なメイクを行うことができる施術です。
具体的には、皮膚の表皮層にまで針を挿入して色素を注入することで、皮膚に色をつけて行きます。通常、この色素は数年程度皮膚のなかに残りますので、この間メイクの手間が省けることになります。
実際は美容目的で行うだけでなく、悪性腫瘍などの病気の影響で損なわれた皮膚の色素を補うために使うこともあります。なおアートメイクは医療行為とされていますので、通常は医師免許を持つ医師または、医師の管理下にある看護師が施術を行います。

アートメイクで用いられる色素の特徴

アートメイクに用いる色素は、数年ほどは皮下に存在しますので、この間簡単に色が落ちることがないようにする必要があります。また安全性も非常に気になるところです。

顔料と染料の違い

アートメイクに用いる色素は、染料と顔料に分けられます。
このうち染料は、水などの溶媒に溶ける特徴があります。
染料をアートメイクで利用すると、皮下で周辺の組織に色素が染み出してしまい、せっかくのアートメイクのラインが、周囲ににじんで広がってしまいます。
そのため、染料はアートメイクの色素としてはあまり適切ではないと考えられています。
それに対し、顔料は溶媒に溶けることはありません。
溶媒に溶けない顔料は、混ぜたとしても次第に沈殿してしまいます。そのため、色素の濃度にムラが出来てしまうデメリットが生じます。そこで、溶媒の他にグリセリンのような粘調性の高い液体を混ぜ、懸濁液とすることでデメリットを克服しています。
なおアートメイクで使用する色素には、溶媒に溶けない性質をもつ顔料が用いられることが通常です。
トイトイトイクリニックでも、溶媒に溶けず、ラインがにじまない顔料を使用しています。

オーガニックとノンオーガニック

アートメイクに用いる顔料には、オーガニックとノンオーガニックの製品があります。
近年の健康ブームでオーガニック=安全、体にいいという、イメージがあるかもしれませんが、オーガニックとは植物由来というわけではなく、有機物であることを意味します。
オーガニックな顔料は、発色が良いという特徴もあります。したがって、鮮やかな色彩を求める際には、適した色素と言えます。しかし、発色が良い反面、アレルギーを起こしやすいという一面があります。
例えば、口唇という腫れやすい部位にアレルギーを起こしやすい物質を用いるのには注意が必要です。
ノンオーガニック、つまり無機物からなる顔料は、主に金属化合物です。無機物で鮮やかな色彩を出すものは、カドミウム、水銀、鉛、アルミニウムなどの重金属があります。しかし、これらを用いた色素は、健康被害も報告されているために利用されることはありません。

顔料の安全性の確認

顔料の安全性を確認する方法をご紹介します。
実は顔料のほとんどは、国外で製造されています。
日本国産の顔料が全くないわけではありませんが、日本国内の安全性の基準がまだ明確になっていません。そのため、国外で製造された顔料を日本で使う場合であっても、国外の安全基準を満たしていることを確認する必要があります。
トイトイトイクリニックでは、アートメイクに使う顔料の選定基準として、アメリカにおける日本の厚労省に相当する、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration : FDA)やEUの安全基準であるCE認可を受けているものを選定しています。

【まとめ】アートメイクで肌に入れる色素の顔料と染料とは?

アートメイクで利用する色素、主に染料と顔料についてご説明しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • アートメイクは、皮下に色素を注入することにより、持続的にメイクを施す施術である
  • アートメイクで用いられる色素には、顔料と染料がある
  • 染料は水などの溶媒に溶ける性質があるため、皮下に注入した後周囲がにじむ可能性がある
  • 顔料はにじまない反面、濃度がばらつきやすいために混濁液とする工夫が必要
  • 結果、アートメイクに適しているのは顔料
  • 顔料にはオーガニックとノンオーガニックがある
  • オーガニックな顔料は発色はいいがアレルギーの心配がある
  • 色素の安全性はFDAやCE認可の確認をする

トイトイトイクリニックでは、アートメイクに使う機材や材料には、安全性を第一に選定を行っております。
最もアートメイクに適した色素と機材を用いて、安全に施術を行える体制を整え患者様のご来院をお待ちしております。

医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長

野田知路Noda Tomonori

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。

常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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