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ケロイド体質でもアートメイクはできる?

ケロイド体質でもアートメイクはできる?

公開日:2022年01月17日 更新日:2023年11月13日

ケロイド体質でもアートメイクはできる?

アートメイクとは、細い針を皮膚に刺して色素を注入することで、一定期間にわたる持続的なメイクアップ効果を実現できる施術です。
一方、針で皮膚に傷をつけていくため、皮膚が弱い方のなかでも、特にケロイド体質の方は、アートメイクによって、ケロイドができてしまわないか不安に感じることもあるでしょう。
安心して施術を受けるには、事前にケロイド体質であってもアートメイクが可能であるかを理解しておくことが必要です。

この記事では、ケロイド体質の見極め方とケロイド体質の方がアートメイクを受ける時の対処方法について解説します。
この記事を読むことで、ケロイド体質の方のアートメイクの可否、施術を受けてケロイドができてしまった時の対処法などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • そもそもケロイドとは、どのような症状を指すのか知りたい
  • ケロイド体質であるか、見極める方法はあるのだろうか?
  • なぜ、アートメイクはケロイドになるリスクがあるのか?
  • ケロイド体質の人へのアートメイク施術の対応方法を知りたい
  • アートメイクでケロイドができてしまった時の対処方法を教えてほしい

ケロイド体質とは?

まずケロイドとは何か、そしてケロイド体質についてご説明します。

ケロイドとは?

皮膚に傷がつくと、傷を修復し保護するために、傷の上に瘢痕組織と呼ばれる繊維状の組織が形成されます。通常は傷に沿ってでき、いわゆる傷跡として見えるものです。
ところが瘢痕組織が成長し、ケロイドと呼ばれる滑らかで硬い増殖物を形成することがあります。ケロイドは、元の傷よりもはるかに大きくなることがあります。ケロイドは体のどの部分にもできる可能性がありますが、特に胸、肩、耳たぶ、頬などによく見られます。ケロイドは健康に害を与えるものではありませんが、美容上の懸念が生じる場合があります。

ケロイドができる原因

ケロイドの原因は、完全に解明されているわけではありません。
ただ体全体に存在するタンパク質であり、創傷治癒に必要であるコラーゲンが体内で過剰に生成されると、ケロイドが形成されることはわかっています。
また、ケロイドは創傷治癒プロセスの機能不全である可能性が高いと考えられています。
なおケロイドは虫刺され、にきび、注射、ボディピアス、火傷(やけど)、脱毛、小さな傷など、あらゆる皮膚の損傷が引き金となる可能性があります。ときには、明らかな理由もなくケロイドが形成されることもあります。

ケロイド体質とは?

ケロイド体質とは、ケロイドができやすい方のことを指します。
ケロイドのリスク因子として、その理由は不明ですが、肌が褐色であること、つまり黄色人種や黒人に多いことがわかっています。
またケロイドは家族内で発生することがあり、その傾向から遺伝する可能性があることがわかります。一度でもケロイドを発症したことがある方は、またケロイドを発症する危険性があります。さらに20歳から30歳未満の方は、ケロイドを発症する可能性が高くなることがわかっています。

ケロイド体質になる原因

肌の色や家族内で発生することがありますので、ケロイド体質は遺伝的な要因が影響していることが考えられています。
ただ、まだ具体的にどのような遺伝子を持つとケロイドになりやすいのか、あるいはケロイドになりにくいのかまでは、わかっていません。

ケロイド体質を見分ける方法

ケロイド体質を見分ける方法は簡単ではありません。
ただ過去に一度でもケロイドができたことがある方、ご家族にケロイドができた方がいる場合などは、ケロイド体質の可能性があると考えられます。

アートメイクでケロイドができるのか?

それでは、アートメイクがケロイドに与える影響についてご説明します。

アートメイクとは?

アートメイクとは、細い針を皮膚に刺して色素を注入し、眉や唇を描くものです。効果が持続し、汗や洗顔などでは落ちないメイクとして注目されています。

アートメイクによってケロイドができるのか?

アートメイクは、色素を注入するために皮膚に傷をつける必要があります。
皮膚に傷ができることは、ケロイドができる原因のひとつでもあります。したがって、アートメイクでもケロイドができることがあります。
もちろんすべての方がアートメイクでケロイドになるわけではなく、むしろケロイドができる方は極めて少数ですが、ケロイド体質の方であれば、ケロイドができる可能性はあります。
また通常の体質の方であれば、アートメイクを希望される方に人気の高い眉のエリアは、元々、ケロイドができる可能性の低い部位ですので、過度に心配する必要はありません。

当院のケロイド体質の方へのアートメイク施術の対応

当院では、ケロイド体質の方へのアートメイク施術は可能ですが、ケロイドとは一般的に創傷治癒が過剰になり結合組織が異常増殖することで生じるため、アートメイクの施術においてもケロイドを引き起こす可能性があります。
そのため、アートメイクの施術によって、ケロイドが起こる可能性をご了承いただいた上で患者様のケロイドの状態に合わせて施術を行っていきます。ただし、重度のケロイド体質の方は事前にパッチテストをお勧めしております。

ケロイドができてしまったときの対処法

ケロイドができてしまった場合、ケロイドをどこまで治療するかどうかの判断は難しいものです。
ケロイドの瘢痕は、体が自分の皮膚にできた傷を自己修復しようとした結果です。たとえケロイドを除去したとしても、除去した傷が再びケロイドに成長することがあります。
もしケロイドが大きくなり、美容的にも問題になる場合は、外科的に切除することがあります。傷口を瞬時に凍らせるなど、特殊が技術を用います。
そこまでひどくなっていない場合は、局所にステロイド薬を注射することもあります。
このほか、ステロイド軟膏を塗布する、傷口を覆うテープを使用する、傷口を圧迫固定するなど、特にケロイド体質が疑われるときにはケロイドにならないような対処も必要になります。
また家庭でできることもあります。
処方箋がなくても購入できる保湿剤でも十分ですので、傷口の保湿を続けることは、組織を柔らかく保ち、傷跡を悪化させることなく、傷跡を小さくするのに役立つかもしれません。

【まとめ】ケロイド体質でもアートメイクはできる?

ケロイド体質の特徴と、なぜアートメイクがケロイドの原因になるのかなどについて解説しました。
この記事では、下記のようなことを理解できたのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • ケロイド体質の人は黄色人種、黒人に多く、遺伝が関連していると考えられている
  • 過去に1度でもケロイドができた方は、ケロイド体質であると考えられる
  • アートメイクでケロイドができるリスクは極めて低いが、ケロイド体質の人は注意する必要がある
  • ケロイド体質でもアートメイクは可能だが、パッチテストを受けたほうが良い
  • ケロイドが疑われる時には、ケロイドにならないよう、事前に対処することが大切

ケロイド体質の方、過去に1度でもケロイドができた方がアートメイク施術を希望される場合には、皮膚科医が在籍するクリニックを選ぶと、肌質に合った適切な施術を受けることができます。また、アートメイクをするときも、皮膚のトラブルに対してすぐに対処できるクリニックを選ぶのがよいでしょう。
ご自分がケロイド体質であると感じておられる方だけでなく、ご自分がケロイド体質なのかわからない方も、施術前には専門家からの説明を聞き、疑問を解消してからアートメイクの施術を受けることが、ケロイドを防ぐ最善の方法だとも言えるでしょう。
メンズトイトイトイクリニックには、皮膚科の医師が在籍しておりますので、ケロイド体質の方、肌が弱い方に合った最適な方法で、アートメイクを提案いたします。
美容に関する悩みがある方は、ぜひメンズトイトイトイクリニックにお問い合わせください。スタッフ一同、皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

参考文献

医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長

野田知路Noda Tomonori

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。

常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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