ケロイド体質でもアートメイクはできる?

ケロイド体質でもアートメイクはできる?

公開日:2022年01月17日 更新日:2022年06月13日

ケロイド体質でもアートメイクはできる?

アートメイクは、皮膚に針を刺して傷をつけ、色素を注入することで一定期間の持続的なメークアップを実現しています。
皮膚に傷をつけますので、もともと皮膚が弱い方や敏感な方は、安全に施術を受けることができるのか心配になることもあるでしょう。特にケロイド体質の方は、アートメイクをした結果、ケロイドができてしまう可能性があるのであれば、施術に前向きになれないかもしれません。
そこでこのコラムでは、ケロイド体質でもアートメイクができるのか、その悩みに回答したいと思います。

ケロイド体質とは?

まずケロイドとは何か、そしてケロイド体質についてご説明します。

ケロイドとは?

皮膚に傷がつくと、傷を修復し保護するために、傷の上に瘢痕組織と呼ばれる繊維状の組織が形成されます。通常は傷に沿ってでき、いわゆる傷跡として見えるものです。
ところが瘢痕組織が成長し、ケロイドと呼ばれる滑らかで硬い増殖物を形成することがあります。ケロイドは、元の傷よりもはるかに大きくなることがあります。ケロイドは体のどの部分にもできる可能性がありますが、特に胸、肩、耳たぶ、頬などによく見られます。ケロイドは健康に害を与えるものではありませんが、美容上の懸念が生じる場合があります。

ケロイドができる原因

ケロイドの原因は、完全に解明されているわけではありません。
ただ体全体に存在するタンパク質であり、創傷治癒に必要であるコラーゲンが体内で過剰に生成されると、ケロイドが形成されることはわかっています。
また、ケロイドは創傷治癒プロセスの機能不全である可能性が高いと考えられています。
なおケロイドは虫刺され、にきび、注射、ボディピアス、火傷(やけど)、脱毛、小さな傷など、あらゆる皮膚の損傷が引き金となる可能性があります。ときには、明らかな理由もなくケロイドが形成されることもあります。

ケロイド体質とは?

ケロイド体質とは、ケロイドができやすい方のことを指します。
ケロイドのリスク因子として、その理由は不明ですが、肌が褐色であること、つまり黄色人種や黒人に多いことがわかっています。
またケロイドは家族内で発生することがあり、その傾向から遺伝する可能性があることがわかります。一度でもケロイドを発症したことがある方は、またケロイドを発症する危険性があります。さらに20歳から30歳未満の方は、ケロイドを発症する可能性が高くなることがわかっています。

ケロイド体質になる原因

肌の色や家族内で発生することがありますので、ケロイド体質は遺伝的な要因が影響していることが考えられています。
ただ、まだ具体的にどのような遺伝子を持つとケロイドになりやすいのか、あるいはケロイドになりにくいのかまでは、わかっていません。

ケロイド体質を見分ける方法

ケロイド体質を見分ける方法は簡単ではありません。
ただ過去に一度でもケロイドができたことがある方、ご家族にケロイドができた方がいる場合などは、ケロイド体質の可能性があると考えられます。

アートメイクでケロイドができるのか?

それでは、アートメイクがケロイドに与える影響についてご説明します。

アートメイクとは?

アートメイクとは、細い針を皮膚に刺して色素を注入し、眉や唇を描くものです。効果が持続し、汗や洗顔などでは落ちないメイクとして注目されています。

アートメイクによってケロイドができるのか?

アートメイクは、色素を注入するために皮膚に傷をつける必要があります。
皮膚に傷ができることは、ケロイドができる原因のひとつでもあります。したがって、アートメイクでもケロイドができることがあります。
もちろんすべての方がアートメイクでケロイドになるわけではなく、むしろケロイドができる方は極めて少数ですが、ケロイド体質の方であれば、ケロイドができる可能性はあります。
また通常の体質の方であれば、アートメイクを希望される方に人気の高い眉のエリアは、元々、ケロイドができる可能性の低い部位ですので、過度に心配する必要はありません。

当院のケロイド体質の方へのアートメイク施術の対応

当院では、ケロイド体質の方へのアートメイク施術は可能ですが、ケロイドとは一般的に創傷治癒が過剰になり結合組織が異常増殖することで生じるため、アートメイクの施術においてもケロイドを引き起こす可能性があります。
そのため、アートメイクの施術によって、ケロイドが起こる可能性をご了承いただいた上で患者様のケロイドの状態に合わせて施術を行っていきます。ただし、重度のケロイド体質の方は事前にパッチテストをお勧めしております。

ケロイドができてしまったときの対処法

ケロイドができてしまった場合、ケロイドをどこまで治療するかどうかの判断は難しいものです。
ケロイドの瘢痕は、体が自分の皮膚にできた傷を自己修復しようとした結果です。たとえケロイドを除去したとしても、除去した傷が再びケロイドに成長することがあります。
もしケロイドが大きくなり、美容的にも問題になる場合は、外科的に切除することがあります。傷口を瞬時に凍らせるなど、特殊が技術を用います。
そこまでひどくなっていない場合は、局所にステロイド薬を注射することもあります。
このほか、ステロイド軟膏を塗布する、傷口を覆うテープを使用する、傷口を圧迫固定するなど、特にケロイド体質が疑われるときにはケロイドにならないような対処も必要になります。
また家庭でできることもあります。
処方箋がなくても購入できる保湿剤でも十分ですので、傷口の保湿を続けることは、組織を柔らかく保ち、傷跡を悪化させることなく、傷跡を小さくするのに役立つかもしれません。

【まとめ】ケロイド体質でもアートメイクはできる?

ケロイドについて、またアートメイクがケロイドの原因となるのかについてご説明しました。
ケロイドに対する治療は、専門的な知識と技術を持つクリニックで行うことが適切です。したがって、アートメイクをするときも、皮膚のトラブルに対してすぐに対処できるクリニックを選ぶのがよいでしょう。
ご自分がケロイド体質であると感じておられる方だけでなく、ご自分がケロイド体質なのかわからない方も、施術前には専門家からの説明を聞き、疑問を解消してからアートメイクの施術を受けることが、ケロイドを防ぐ最善の方法だとも言えるでしょう。

参考文献

医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長

野田知路Noda Tomonori

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。

常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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当サイトの監修医師 医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

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トイトイトイクリニック
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