毛孔性苔癬とは?ダーマペンで二の腕にできたぶつぶつは治せる?
公開日:2022年04月06日 更新日:2024年02月15日
二の腕にぶつぶつができて、「プールや海で腕を見せるのが恥ずかしい」「ザラザラとした触り心地をなんとかしたい」と感じていませんか?
このように、二の腕にできたぶつぶつを毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)と呼び、女性だけでなく男性の間でも症状に悩む人が非常に多くなっています。
毛孔性苔癬は一般の皮膚科では治りづらいという特徴があるため、整肌効果を期待できるダーマペンが注目を集めているのです。
一方、二の腕のぶつぶつを解消するためには、毛孔性苔癬の原因と特徴を知り、ダーマペンが最適な治療法であるか判断できる知識が必要です。
この記事では、ダーマペンによる毛孔性苔癬への治療効果について解説します。
この記事を読むことで、毛孔性苔癬の特徴・原因からダーマペンと他の治療法との違いまで理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- 自分の症状が毛孔性苔癬なのか知りたい
- どのようなことが原因で毛孔性苔癬を発症するのか?
- 毛孔性苔癬にもっとも最適な治療を知りたい
- ダーマペンによる毛孔性苔癬の治療の流れ
- ダーマペン以外に、二の腕のぶつぶつを解消できる治療法
目次
毛孔性苔癬とは?
毛孔性苔癬とは、皮膚の毛穴に、あわ粒ほどの大きさのかたい発疹がたくさんできる皮膚疾患のこと。「サメ肌」と呼ばれることもあります。
実際には、毛包(毛根を包んでいる組織)に過度に角化した発疹が起こる「毛孔性角化症」の一種です。主に二の腕にできますが、他には太ももにもできることがあります。
発生時期は、5~6歳の小学校に入学する頃を始めとして、思春期に最も目立つようになるのが一般的です。その後、年齢とともに徐々にブツブツ感は抑えられていき、30歳以降くらいになると目立たなくなっていきます。
毛孔性苔癬の原因は?
毛孔性苔癬は、毛穴の中にある「毛包」と呼ばれる部分の角化(過度に固くなること)が異常なスピードで進むことで起きます。角化のそれ自体は、正常な皮膚の働きであり、決して悪いことではありません。ただし、このサイクルが通常よりも早いサイクルで起こり続けると、毛孔性苔癬のような毛孔性角化症につながっていくのです。
もともとアトピー性皮膚炎がある方や、家族に毛孔性苔癬の方がいると発症しやすいとされています。
一般的な皮膚科の治療ではどんなことをする?
一般的な皮膚科では、二の腕の古い角質を柔らかくして除去するサリチル酸や尿素を配合いた塗り薬などがよく使われます。他にヘパリン類似物質を配合したヒルドイドなどの保湿剤やビタミンAが配合された塗り薬を使用されることもあります。
また、クリニックによっては、ハトムギの成分である「ヨクイニン」をはじめとした漢方薬が使用されるケースもあります。(人それぞれ体質が異なるので、必ず病院で処方してもらうようにしましょう)
しかし、塗り薬や飲み薬だとなかなか治らないという方もいらっしゃいます。
ダーマペンとは?
一般の皮膚科の治療でもなかなか治らない「毛孔性苔癬」の治療方法として注目を集めているのが「ダーマペン」です。
ダーマペンは髪の毛よりさらに細くなった超極細針を使用し、肌の表面に極めて小さい穴を作ることで、お肌の自然治癒力(お肌の回復力)を向上させる治療法のことです。
ダーマペンによって、コラーゲンやエラスチンなどの肌の基盤となる成分の生成を促します。さらに新陳代謝が促進されることで、にきび跡や毛穴、美白、美肌、引き締め、小じわといった肌トラブルや肌の衰えを防ぐ効果が期待できます。
毛孔性苔癬でのダーマペンの治療方法とは?
では、毛孔性苔癬に対してダーマペンはどのように使用されるのでしょうか。
ダーマペンは、極細の針で細かく皮膚に穴をあけますが、実際には角質を溶かしながらコラーゲンの再生を促す「ピーリング剤」を用いることで、肌の深くから表層まで生まれ変わりをもたらします。施術時は肌表面に麻酔を塗るため痛みはほとんど感じず、針を刺した痕が残ることもありません。
つまり、単純に「塗るだけ」とは違って、ダーマペンで穴をあけてから施術を行うことによって非常に高い効果が期待できるのです。
毛孔性苔癬に対するほかの治療方法は?
毛孔性苔癬についての他の治療については、皮膚にレーザーを当てて目に見えないほどの小さな傷を作ることで、肌本来の再生能力を促す「フラクショナルレーザー」のほか、ダーマペンを使わないで、二の腕の皮膚に薬剤を塗って角質を除去する「ケミカルピーリング」などがあります。
原理としては、ダーマペンと同じようなものですが、効果の高さと安全性と考えると、ダーマペンによる施術は非常におすすめといえます。
【まとめ】毛孔性苔癬とは?ダーマペンで二の腕にできたぶつぶつは治せる?
毛孔性苔癬の特徴と原因、さらにダーマペンによる治療の流れなども含めて解説しました。
この記事では、下記のようなことを理解できたのではないでしょうか。
この記事のポイント
- 毛孔性苔癬とは、あわ粒程度の大きく固いぶつぶつが二の腕や太ももを中心にできる「サメ肌」とも呼ばれる症状
- 毛孔性苔癬は、通常よりも皮膚が早く角質化することで起こり、主に5歳から6歳頃に発症し、思春期に症状が重くなる傾向にある
- 一般的な皮膚科の治療では、外用薬を使用するが治りづらい
- ダーマペンとは、極細の針で肌を刺激し、肌の自然治癒力を活用して炎症を改善していく安全性の高い治療法
- ダーマペンによる毛孔性苔癬の治療ではピーリング剤を併用し、コラーゲンの生成を高めながら炎症を鎮めていくため、高い治療効果を望める
- 毛孔性苔癬の治療方法として、レーザー治療やケミカルピーリングもあるが、効果と安全性を考えるとダーマペンがおすすめ
ダーマペンは生まれながらに備わっている肌の再生能力を活用し、肌質を穏やかに整えていくため、毛孔性苔癬の治療に最適です。
施術を数回受けることで、二の腕のぶつぶつを改善する効果を期待できるので、クリニックに通院してみるだけの価値は十分にあると言えます。
多少症状が改善する程度でよい場合は保険診療内の治療でもよいかもしれませんが、二の腕のぶつぶつを本格的に改善したい方は、ぜひメンズトイトイトイクリニックまでご相談ください。
担当医師・スタッフが、おひとりおひとりの症状に合わせて丁寧に診察・カウンセリングさせていただきます。
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長
野田知路Noda Tomonori
福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。