セルフダーマペンが危険な理由とリスクについて

セルフダーマペンが危険な理由とリスクについて

公開日:2022年02月14日 更新日:2022年06月10日

セルフダーマペンが危険な理由とリスクについて

ダーマペンはニキビ跡やクレーター肌、毛穴の黒ずみなどの悩みを解決し、肌質そのものを改善してくれるため、髭剃りが欠かせない男性にとってもうれしい美容法です。特に肌表面の凸凹としたクレーターを改善できる画期的かつ容易な手段として、女性のみならず男性からの注目も浴びています。
2010年に誕生してからダーマペンは改良が重ねられ、特殊な極細の針で毎秒1920個もの穴を開けることで、肌が修復しようとする自然治癒力の向上も期待できます。
現在では医療機関ではなく、個人で行えるというセルフダーマペンも登場し、より身近な美容法となりつつあります。しかし、このセルフダーマペンにはリスクを伴うことがあり、積極的におすすめできる手段とはいえません。
なぜセルフダーマペンが危険なのか、その理由やリスクについて解説していきます。

セルフダーマペンは危険?その理由とは?

忙しいビジネスマンにとって、クリニックに定期的に通うのはスケジュールの調整を伴い難しいもの。そんな方にとって自宅で行えるセルフダーマペンは、クリニックに通う手間が省け、格安で何度も行えるコスパのよい方法といえます。
一見、メリットばかりに思えるセルフダーマペンですが、いくつか落とし穴が潜んでいます。まずはセルフダーマペンが危険な理由を把握したうえで、検討してみましょう。

個人で購入できるものはダーマペンではない!

一般的に「セルフダーマペン」と呼ばれていますが、個人で購入できるダーマペンは厳密にはダーマペンではなく類似品となります。
ダーマペンは、アメリカのFDAという日本の厚生労働省にあたる機関から認定を受けた医療機器です。このような医療機器は医療機関のみが購入や使用を許されているため、そもそも個人で購入することはできません。そのため、通販サイトなどでセルフダーマペンとして販売されている機器は、あくまでダーマペンの類似品であり、医療機器として認定を受けていない商品ということになります。正規品のダーマペンのような効果は期待できるのか、安全性に問題はないのかなど、さまざまな点で国から認められているものではないということです。
ダーマペンのように針が極細でなく、鋭さがなければ肌に与えるダメージは大きく、痛みも強くなります。針が問題なく同時に出るのかなど、美容機器として不具合はないのか、個人で判断するのは難しいでしょう。
このような点からセルフダーマペンには、器具そのものに危険が潜んでいると言わざるを得ず、正規品でない以上、自己責任のもとで行う覚悟を要するといえます。

施術できる肌状態なのか判断し難い

個人でダーマペンを使用する場合、施術ができる肌状態なのかを判断するのが難しいでしょう。
セルフダーマペンの使用目的として、カミソリ負けやニキビによるクレーターの改善、毛穴の開きなどが挙げられますが、これらの肌トラブルの解消には肌状態を見極め、どのくらいの針の長さで刺入するかが重要なポイントとなります。特にクレーターの改善には針を深めに打つ必要がありますが、あくまで肌状態に合わせて打つ必要があります。むやみやたらに深く打てばいいというわけではなく、肌状態の分析や肌トラブルに対する針の刺入深度は知識や経験などから割り出されるものであるため、個人の判断では難しいといえます。
クリニックなどの医療機関では、その日の肌状態によっては施術を断念するという医師の診断に至る場合もあります。ダーマペンのような肌本来の自然治癒力を活かした美容医療で肌質を改善したいなら、医療機関で適切な診察と施術者の技術力のもとで行うのが近道となるでしょう。

適切な方法で施術するのが難しい

針を垂直に刺す、均一に刺すというのは想像以上に難しいものです。力の入れ具合や刺入角度が適切でないと、深く傷つけたり穴を大きく開けたりなどして、内出血や出血などの新たなトラブルの発生につながることがあります。これでは皮膚を傷つけてしまうだけで、効果を感じられないばかりか、肌の回復に時間がかかってしまい、むしろ肌本来の働きであるバリア機能を低下させてしまいます。
医療機関ではダーマペンのトレーニングを受け、経験を積んだ医師や看護師が施術行っています。この事実を念頭において、セルフダーマペンを検討することをおすすめします。

衛生管理に限界がある

美容医療においても、衛生管理は徹底されているからこそ効果を出すことができます。施術に使われる着衣や手袋をはじめ、使用する器具も使い捨てにすることで、衛生環境を整えています。また、消毒や滅菌処理ができる医療機器を導入することで、感染リスクを回避するなどの努力をしています。
ダーマペンは針で意図的に傷をつけるからこそ、雑菌などが付着し侵入しやすい傾向にあるため、徹底した衛生環境のもとでなければ思わぬ肌トラブルや病気に発展することがあります。
目には見えない細菌などにも対処しなければならないので、個人で衛生管理するには限界があります。見た目にはきれいだからまた使えるだろうと、同じ針を繰り返し使用するなど、個人の独断で行うのは大変危険な行為といえます。

針を刺すのは医療行為!自己判断では危険

ダーマペンは針を刺すことで施術していきます。この針を刺す行為というのは、本来免許などの資格を要する行為です。
針を適切に用いて刺すこと自体、知識と経験の要ること。ダーマペンは針を用いる美容医療であること、針を刺す行為は本来資格を要するほど経験や知識を伴うものだという認識を持ち、気軽に自己判断で行うのは控えましょう。

セルフダーマペンによるリスク

セルフダーマペンは安全であるのかもどうかもわからないうえに不透明な機器を使用するため、個人で行うのは難しい危険の潜む行為とも言えます。
ではセルフダーマペンによって、どのようなリスクがあるのでしょう。この章では、セルフダーマペンによって起こり得るリスクについてご紹介します。

肌トラブルの悪化

セルフダーマペンはシミや肝斑、ニキビ跡、クレーター、毛穴の開き、ハリなどの改善を目的として使用しても、逆にそれらを悪化させる恐れがあります。
例えば、ニキビ治療としてセルフダーマペンを使用する場合、施術時のニキビの状態がポイントとなります。ダーマペンによる針の刺激がプラスに働くのか、マイナスに働くかは見極めが難しいため、知識や経験がないままむやみに刺激を与えると、ニキビの雑菌を顔中に広げてしまったり、ニキビを悪化させたりしてしまいます。
また、クレーターの改善の場合、真皮層とよばれる皮膚内部まで針を到達させる必要があるため、技術力を要する行為となります。セルフで行うとむやみに細胞にダメージを与えて壊してしまいかねず、傷が回復しないままになってしまうことも。肌トラブルを解決するためのセルフダーマペンは、独断で行うと症状を悪化させてしまう確率を上げてしまうリスクがあるのです。

シミや内出血など新たな肌トラブルの発生

ダーマペンは、針で意図的に皮膚を傷つけることで、肌の自然治癒力の向上を促す美容医療です。
しかし、セルフダーマペンとなると適切な刺入深度や回数、角度などで行うのが難しく、皮膚の細胞をただ傷つけかねません。その結果、シミや内出血などの新たな肌トラブルを生む恐れがあります。
針による刺激は、皮膚にとっては大きなダメージです。肌表面である表皮の厚さは約0.2ミリしかなく、非常に薄い膜です。この表皮は角層、顆粒層、有棘層、基底層という4つの層から成り、一番深い基底層の奥は真皮となり皮膚の表面から約1ミリ以降に広がります。
ダーマペンの針を1ミリ以上に設定することで、真皮に存在する繊維芽細胞に直接刺激を加え、コラーゲンの生成を促進することができます。しかし、針の刺入が適切でなかったり、針が太すぎたりすると与えるダメージが大きく、皮膚を守ろうと基底層にあるメラノサイトという細胞からメラニン色素が過剰に分泌されてしまい、シミなどの色素沈着を起こします。
もともと、シミや肝斑と呼ばれる色素沈着は、擦ったり掻いたりなどの刺激によって悪化する傾向があります。セルフダーマペンで強い刺激を与えることで、このメラノサイトを刺激してしまい、色素沈着を促すことになってしまうこともあるのです。

痛みが強い

医療機器として認められていないからこそ、個人でも購入できるのがセルフダーマペン。医療用ではないため、針の鋭さが甘い、針が均一に出ないなどの理由から、痛みが強く感じられる恐れがあります。正しく垂直に針を刺せない場合も、痛みが強いことでしょう。
反対に自分で針を刺すことの恐れから、十分に刺すことができず効果を期待できないことも。セルフだからこそ痛みに対処することが難しく、ただ皮膚に傷をつけるにとどまってしまうことにもなりかねません。
セルフダーマペンの針は、正規品と同じように長さを3ミリまで調整できるものもあり、真皮まで到達することが可能です。針が皮膚の深部に届くからこそ、適切な方法でない場合の痛みも大きくなり、施術後の痛みも長引きやすくなります。
針が十分に鋭くない場合は痛みが強いだけでなく、傷が大きく修復する力が鈍化してしまい、自然治癒力が発揮されない恐れもあります。こうなるとただの傷跡になってしまったり、ダウンタイムが長引いたりすることになるのです。セルフダーマペンで針を深く刺す場合は、とくに注意が必要といえます。

感染リスクが高い

医療機関でダーマペンを受ける場合は、基本的に使い捨ての針を使用しているため感染のリスクはありません。しかし、セルフダーマペンとなると、原則的に使い捨てであっても洗浄して使いまわしたり、不適切な方法で保管したりと、感染対策が不十分になりがちです。
ウイルスは目に見えないからこそ、きちんとした処理がされているのか個人では判別がつかないもの。医療用ではない以上、セルフダーマペンに付属の針も十分に滅菌されているものなのか、念のため確認する必要があります。
また、傷を受けた皮膚には空気中に浮遊するウイルスやカビ、細菌が付着し、これらの雑菌が増殖することで発熱や痛みが生じることもあります。だからこそ、皮膚に直接刺す針や皮膚に触れるものが清潔なものなのかなど、細菌に対する不安のない医療機関で受けるのが安心といえます。

不適切な応急処置とアフターケアによる肌トラブル

長い針で施術をすると、出血や内出血を伴うリスクが高まります。
医療機関であれば、速やかに止血や消毒などの処置をしてもらえますが、セルフの場合はそうもいきません。知識もないまま応急処置をすることになり、結局、皮膚科などの医療機関に駆け込むことにもなりかねません。
またダーマペンの効果が得られるかは、創傷部が治癒されていく過程が非常に重要であるため、施術後のダウンタイムの過ごし方が効果を左右するポイントとなります。ダウンタイム時のアフターケアが適切でない場合、自然治癒力が発揮されず傷の治りが遅かったり、肌荒れが生じたりと、新たな肌トラブルを生む恐れもあります。医療機関であれば、アフターケアの方法やダウンタイム中の過ごし方の注意事項など詳しく指導してもらえます。
ダーマペンは施術そのものだけでなく、その後のダウンタイムの過ごし方が重要だということを念頭に置いて行うことが大切です。

薬剤や麻酔クリームなどの準備はすべて自己責任!

セルフダーマペンを試みる場合、ダーマペン本体を購入して準備完了!とはいきません。針を刺すため、医療機関では医薬品として認められた麻酔クリームを使用し痛みを緩和します。
セルフの場合は個人で判断し、麻酔クリームに準ずるものを自己責任で購入して使用することになります。もちろん、その方の肌に適した麻酔クリームなのかは試してみなければわからず、麻酔クリームによるリスクもご自身で引き受けなくてはなりません。
また、肌に薬剤を導入したい場合も注意が必要です。皮膚に穴を無数に開けるため、薬剤がすばやく浸透し肌が反応しやすい状態になるため、添加物の入っていない安全な美容液を選ぶことが大切です。
医療機関では、注意事項として施術後12時間はワセリンなどの保湿にとどめ、添加物の多い化粧品でスキンケアを行わないよう案内されるほど。ダーマペンでダメージを受けた肌にさらにダメージを与えないよう、適切な麻酔や消毒、導入美容液を選ぶことが重要になります。顔に使用するものだからこそ、品質が保証された安心できるものを使いたいものです。

セルフダーマペンでは安全に使用するのが困難!

セルフダーマペンは、いつでも好きなときにできるからこそ、忙しいビジネスマンにとって一見コスパのよい美容法。しかし、実際には安全で安心できるセルフダーマペン機器や付随するスキンケア用品の購入、施術方法、衛生管理、アフターケアなど、パスしなければならないハードルが山ほどあり、大変な労力を伴うセルフケアといえます。
針を扱うからこそ、衛生環境の整った医療機関で知識と経験のある施術者に処置してもらうのが、肌改善の近道といえます。誤った方法による色素沈着や症状の悪化を招きやすい美容法だからこそ、美容クリニックなどの医療機関で施術を受けることをおすすめします。

参考文献

医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長

野田知路Noda Tomonori

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。

常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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