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アトピー性皮膚炎でも脱毛はできる?アトピー肌のケアについても解説

アトピー性皮膚炎でも脱毛はできる?アトピー肌のケアについても解説

公開日:2021年11月08日 更新日:2023年12月25日

アトピー性皮膚炎でも脱毛はできる?アトピー肌のケアについても解説

アトピー性皮膚炎は、いまや多くの人が抱えている問題です。そして「脱毛をしたいけれどアトピー性皮膚炎だから施術できないのでは?」といったような悩みを抱いてはいませんか?
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が慢性的に発生する病気です。この病気になった場合、状態の悪化に繋がる皮膚への刺激に注意する必要があります。そして、脱毛に関しても、肌への影響を考慮して施術を諦める方が多いのが現状です。
しかし、「アトピー性皮膚炎だから脱毛ができない」という認識は実際の所、あまり正しいものではありません。
何故なら事前診断を踏まえた施術や事後のケアを適切に行えば、アトピー性皮膚炎でも脱毛は問題なく行えるからです。特に医師が関わる医療脱毛は、より安全性や肌への負担軽減に対して期待できます。

このコラムでは、このようなアトピー性皮膚炎の脱毛施術に関する事柄を紹介していきます。
この記事を読むことで、アトピー性皮膚炎の症状やアトピー肌でも脱毛が行える理由を理解でき、、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • アトピー性皮膚炎の症状や治療について
  • アトピー性皮膚炎でも脱毛が可能な理由
  • なぜ医療脱毛がアトピー性皮膚炎の時に最適なのか
  • アトピー性皮膚炎の時の脱毛で注意すべき点

医療脱毛のメリットや脱毛時の注意点・ケア方法など、脱毛を考えている方にとって有用な情報を多くまとめていますので是非最後までお読みください。

アトピー性皮膚炎でも脱毛はできる?

まずアトピー性皮膚炎でも脱毛はできるのか、アトピー性皮膚炎について解説の上、ご説明します。

アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎は、乾燥した、かゆみを伴う皮膚を特徴とする慢性的な皮膚疾患です。アトピーとは、アレルギー反応によって引き起こされる病気を意味します。
アトピー性皮膚炎の主な症状は、かゆみのある乾燥した皮膚で、しばしば赤い発疹ができます。その主な原因は、皮膚の持つバリア機能が失われてしまうこと、そしてアレルギーを起こしやすい体質にあります。
アトピー性皮膚炎の発疹は、皮膚のバリアを失った部位への物理的刺激やアレルギー反応による内的要因によって引き起こされ、その結果炎症が起こり、かゆみが生じます。
かゆいために皮膚をかきむしると、さらに皮膚のバリアが失われ、皮膚症状が悪化してしまいます。そればかりか、皮膚感染症を起こすこともあります。
治療には、生活習慣や食事内容の改善に加え、皮膚のバリアを補強するために保湿剤、炎症を抑えるためのステロイド入り軟膏を使用することが一般的です。重症のアトピー性皮膚炎には、さらに強い作用を持つ軟膏を使用することもあります。

アトピー性皮膚炎の方でも脱毛はできる

皮膚のバリアが失われた状態のアトピー性皮膚炎ですが、脱毛は可能です。
これは脱毛が皮膚の表面ではなく、深い層にある毛根に光やレーザーのエネルギーが作用しているからです。つまりアトピーが起こっている表面より、さらに深いところに刺激を加えているためです。
ただ施術による皮膚への影響は皆無ではありません。そのため慎重な対応が必要となることは事実です。
ちなみに、ムダ毛を自己処理するためにカミソリや除毛クリームを使用することがありますが、これらは全て皮膚の表面に強い刺激を加えます。そればかりか繰り返し処理が必要となりますので、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因となりえます。
したがって自己処理の回数を減らし、かつ皮膚の表面への刺激を避けてムダ毛を減らすことができる脱毛は、アトピー性皮膚炎の方にとってより望ましいムダ毛処理法ともいえるでしょう。

アトピー性皮膚炎の方に最適の脱毛法は医療脱毛

アトピー性皮膚炎の方でも、脱毛の施術を受けることはできますが、やはりもともと刺激に弱い皮膚の状態ですので、事前の評価や施術後の問題発生時の対応にも慎重さが求められます。
そうなると、やはり皮膚に対する専門的な知識を持つ医師が施術に関わる医療脱毛が最適です。もちろんサロンでも施術ができない訳ではありませんが、トラブルを最小限にするためにはクリニックでの脱毛がよいでしょう。

アトピー性皮膚炎の方が脱毛するときの注意点

では、続けてアトピー性皮膚炎の方が脱毛の施術を受けるときの注意点をいくつかご紹介しておきます。

ステロイドを含む治療薬の使用状況

アトピー性皮膚炎の炎症を抑えるため、ステロイドが入った軟膏を使用することがありますが、原則施術時はステロイドの使用を避けた方がよいと言われています。
これはステロイドによって皮膚表面の免疫力が抑制されているため、皮膚感染症のリスクが高まっていることが理由のひとつです。また光やレーザーによる刺激に過剰に反応してしまい、皮膚のトラブルが発生する可能性が高まることも、ステロイド使用中の施術を避けたい理由です。
そのため、専門的な知識と経験を有する医師の指導のもと、ステロイド入り軟膏の使用を減らす、あるいは別のタイプの薬に変更するなどの事前対応が必要となります。自己判断で薬を中止すると、皮膚症状が悪化することもありますので、必ず主治医との相談が必要です。
ちなみにアトピー性皮膚炎の状態次第では、ステロイド使用中であっても施術が可能となる場合もあるので、やはり施術前の評価は大切です。
なお、ステロイドには体毛を濃くする作用があります。したがって脱毛時に使用していると施術の効果が現れにくくなってしまうことも、ステロイド使用中の脱毛が好ましくない理由です。

光脱毛による色素沈着

光脱毛の影響を受け、皮膚が黒ずむ色素沈着が起こることが知られていますが、アトピー性皮膚炎の方では、フラッシュのように光を浴びることが刺激となり、より色素沈着が起こりやすくなる可能性があります。
色素沈着は、レーザーによる脱毛でも起こることがあります。ただし医療レーザーを用いる脱毛では、皮膚の専門家による事前評価に基づいて、レーザーの出力の調節や施術前後の予防的ケアにも対応していますので、ダメージを最小限にすることができると考えられます。

アトピー肌のケアについて

アトピー肌は、皮膚のバリアが失われた状態であることはご説明した通りです。そのため普通肌の方に比べて、より念入りな肌のケアが必要となります。
特に施術後の保湿については、施術前からしっかりと取り組む必要があります。この場合、いつも使い慣れているボディーローションやクリームが安全です。どうしても不安があれば、主治医とも相談をしておくことをお勧めします。
また紫外線予防を含め、皮膚への刺激となる行為を避けることも重要です。
もし施術後の赤みや痛みが強い場合は、感染を起こしている可能性もあります。アトピー肌の方はトラブルが発生する危険性が高いこともありますので、自分で判断せず、気になることは早めに医師に相談しておくことが問題を悪化させないためにも大切です。
なおステロイド入り軟膏の使用を中断した場合、その再開時期については、医師にご相談ください。

【まとめ】アトピー性皮膚炎でも脱毛はできる?アトピー肌のケアについても解説

アトピー性皮膚炎の症状、そして、アトピー性皮膚炎でも脱毛が可能な理由を脱毛時の注意点と合わせてお伝えしました。
本コラムでは、下記のような部分について理解を深めて頂けたと思います。

この記事のポイント

  • 脱毛施術は皮膚深層に刺激を与えて行うため、アトピー性皮膚炎が発生する皮膚表面への刺激が少ない
  • 脱毛は皮膚表面への刺激が全く無いとは言い切れないので、施術前診断をしたうえで適切な対応が必要
  • サロンの脱毛と比べると、クリニックで行う医療脱毛は医師による専門的な対応が期待できる
  • アトピー性皮膚炎を抑えるステロイド軟膏は、施術効果の低下や感染症リスクを招きやすい
  • 色素沈着などのリスクがある場合、医療脱毛なら適した予防ケアや出力調整でダメージの軽減が可能
  • 脱毛の施術後は皮膚への刺激を抑えるために紫外線予防や保湿ケアを適度に行う

ここまで解説してきたように、たとえアトピー性皮膚炎であっても脱毛施術でツルツル肌を目指すことは可能です。また、アトピー性皮膚炎で悩む方にとって、いろいろと注意すべきことはありますが、医療脱毛はムダ毛処理を安全にできる最善の方法であることがご理解いただけたのではないでしょうか。
「アトピーだけどムダ毛の無い肌を実現したい」と今まさに考えている方は、この機会に医療脱毛によるムダ毛処理を検討してみてはいかがでしょうか。

メンズトイトイトイクリニックでは、アトピー性皮膚炎の方への脱毛施術にしっかりと対応。専門知識を持つ医師がカウンセリングの段階から関わるため、安心して脱毛をお受けいただけます。
無料カウンセリングもご利用頂けますので、医療脱毛をご希望の際は是非当院までお問い合わせください。

医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長

野田知路Noda Tomonori

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。

常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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