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アートメイクをした後にMRI検査は受けられる?CTやレントゲンの場合は?

アートメイクをした後にMRI検査は受けられる?CTやレントゲンの場合は?

公開日:2021年10月22日 更新日:2023年10月25日

アートメイクをした後にMRI検査は受けられる?CTやレントゲンの場合は?

皮膚に特殊な色素を注入することで、メイクをしなくてもメイクをしているときと同じ美しさを保つことができる方法として注目されているアートメイク。
アートメイクは、ダウンタイムがほとんどなく気軽に受けられる人気の美容医療です。しかし、アートメイクには、注意点やデメリットもあります。
また、アートメイクに興味はあるものの施術後に、MRI検査、CTやレントゲンを受けられるのか不安に思う方も多いことでしょう。

この記事では、アートメイク施術後の医療用画像診断検査の是非について解説します。
この記事を読むことで、アートメイクの施術後に、MRI検査やCT、レントゲンを受けられるのかについて理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

こんな事がわかる

  • MRI・レントゲン検査とは?
  • それぞれの画像検査の目的、検査の特徴
  • アートメイクをした後に画像検査を受けることができるのか?
  • MRI検査を受ける際は注意が必要な場合がある
  • MRI検査を受けることができないのはどのような場合か

画像検査:MRI・レントゲン検査とは?

ではまず医療分野で用いられる一般的な画像検査である、MRI検査、レントゲン検査、そして超音波検査について、その目的や特徴についてご説明します。

MRI検査とは?その目的、検査の特徴

MRI検査は、強力な磁場と電波を利用して、体の内部に起こる反応を撮影する画像診断法です。磁気共鳴画像法とも呼ばれます。
脳疾患、脊椎や関節、靭帯を含む軟部組織に影響を及ぼす腫瘍性疾患や外傷の状態を判断するために使用されます。
検査中は、トンネル型の機械の中をスライドするテーブルの上に横になります。MRI検査の特徴のひとつは、スキャンに長い時間がかかること、そして検査中動いてはいけないことです。
またMRI検査の装置は大きな音がするので、技術者が耳栓をしてくれることもあります。ただ痛みは伴いません。
なお強力な磁力を使うので、体内に金属の破片がある人、特に心臓ペースメーカーや金属製の人工関節など、体内に金属や電子機器を使用している場合は検査を行うことができません。もし検査をしてしまうと、検査中に金属が熱を持ち、火傷(やけど)をしてしまうことになりかねません。

レントゲン検査とは?

レントゲン検査は、医学的にはX線検査と呼ばれます。
CT検査もX線検査の一種です。
X線検査では、放射線の一種であるX線を照射する装置と、デジタル技術を用いて体内構造の画像を作成します。X線を透過する空気の成分は黒く、X線が透過しない成分は白く写る性質を利用しています。通常の単純X線検査は2次元、CT検査は構造物を断層にして連続した画像をコンピューターで作っています。
単純X線検査は、特に骨や胸部、腹部に影響を及ぼす疾患の診断、CT検査は脳や胸腹部の特に体の深いところにある臓器の状態を評価したいときに役立ちます。
X線検査を受ける際は、被曝が気になる方がおられるかもしれません。でも放射線量は身体に対して安全だと考えられています。妊娠している可能性がある人だけは、赤ちゃんに対する被曝を避ける必要がありますので、X線検査を避けた方がよいでしょう。

超音波検査とは?

超音波検査は、体の内部構造を調べるために使用されます。
超音波画像診断では、検査対象の組織に向けて高周波の音波を送信し、その跳ね返ってくる音波などを記録して画像を作成します。
超音波検査の最大の特徴は、非侵襲的であるということです。超音波は無害ですし、体に傷をつける訳でもありません。
超音波検査を行う一般的な理由は、腹部や骨盤内の臓器の状態を観察したり、筋骨格系や血管系の状態を観察したりすることです。また妊娠中の胎児の発育状況の確認にも利用されます。

アートメイクをした後に画像検査を受けることができるのか?

ではアートメイクをした後、画像検査を受けることができるのかについて、ご説明します。

MRI検査を受ける際は注意が必要な場合がある

結論から申し上げると、レントゲン検査と超音波検査は全く心配ないとされています。ただし、MRI検査を受ける際は注意が必要となる場合があります。
それはアートメイクで利用される染料のなかに、MRI検査で使用される電磁波に反応する金属が含まれていることがあるからです。

MRI検査を受けることができないのはどのような場合か

ではどのような場合、MRI検査を受けることができないのでしょうか?
それは特に、アートメイクの染料の中に酸化鉄と呼ばれる金属が含まれている場合です。
この酸化鉄が多く含まれる染料が使用されていると、検査中に熱を持って痛みを感じ、火傷をする可能性があります。また画像にも乱れが生じ、正確な診断が難しくなる可能性もあります。
ところが現在、アートメイクで使用される染料のなかで、鉄分が含まれないものは基本的にはないと言われています。

  • オーガニックと謳っている染料もありますが、完全な天然成分の場合だと染料が残らないため、微量な酸化鉄が含まれていることがあります。

したがってアートメイクをしていると、MRI検査を受けることができない、と考えてしまうかもしれません。
しかし実際のところは、含まれているとはいえその量は微量であり、MRI検査の実施に影響を与えるものではありません。
すでにアートメイクをした方で、これからMRI検査を受ける人、あるいはアートメイクをするかどうか考えている人で、MRI検査を時々受ける必要がある人は、まずアートメイクを施術してくれるクリニックで使用している染料に含まれる鉄分について確認してみましょう。
分かりやすい指標は、アメリカ食品医薬品局(FDA)やヨーロッパの安全規格(CE)の認可の有無です。これらの基準は、体内に注入する染料の成分を確認しているため、認可を受けた染料であれば、通常はMRI検査を受けることに支障がないとされています。
でも、どうしてもMRI検査を受ける必要があるときもあるでしょう。
その場合は、MRI検査を担当する医師に対し、事前にアートメイクを使用したことを伝えておくことです。また検査を開始してから痛みを感じるようであれば、検査を中止してもらう必要があるかもしれません。

【まとめ】アートメイクをした後にMRI検査は受けられる?CTやレントゲンの場合は?

医療分野で使用される画像検査について、また特にMRI検査とアートメイクの関係についてご説明いたしました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

この記事のポイント

  • CTやレントゲンは放射線の一種であるX線を用いる画像診断法
  • 超音波画像診断は検査対象の組織に向けて高周波の音波を送信し画像診断を行う
  • MRI検査は、強力な磁場と電波を利用して体内を撮影する画像診断法
  • アートメイク後にMRI検査を受ける際は注意が必要となる場合がある
  • アートメイクの染料に酸化鉄と呼ばれる金属が含まれている場合はMRIを受ける前に要相談
  • 現在のアートメイクで使用される染料のなかで、鉄分が含まれないものは基本的にはないと考えられている
  • 酸化鉄が含まれていても微量であるため基本的には影響はない
  • MRI検査を担当する医師に対し、事前にアートメイクをしたことを伝えると安心
  • CTやレントゲン、超音波画像検査はアートメイクを問題なく受けられる

アートメイクをした方がMRI検査を受ける場合、注意すべきことがあることはご理解いただけたのではないでしょうか。
基本的には、アートメイクを入れた後もMRI検査などは受けられるので、過度な心配は不要です。しかし、染料は何を使用しているかなど、きちんと説明を受けられるクリニックでの治療をおすすめします。

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医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長 野田 知路

監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長

野田知路Noda Tomonori

福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛をメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷原宿、池袋)で展開中。

常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。

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