埋没毛への医療レーザー脱毛の対応と埋もれ毛になる原因とその予防
公開日:2021年12月23日 更新日:2024年03月11日
埋没毛はさまざまな原因で起こる皮膚トラブルの1つで、皮膚の内側で毛が発育してしまった毛のことを指し「埋もれ毛」とも呼ばれる症状です。
クリニックを受診する患者様の中にも、埋没毛特有のブツブツとした見た目を気にして、医療脱毛で艶やかな肌質に改善できないかと相談に訪れる方がいらっしゃいます。
埋没毛を放置してもトラブルがなければ問題はありませんが、痛みが強い毛嚢炎を引き起こすケースもあるため、炎症が起きていないうちにケアしたほうが良いでしょう。
この記事では、医療脱毛で埋没毛を脱毛できるのか、さらに埋没毛を起こさないための予防策について解説します。
この記事を読むことで、医療脱毛は埋没毛の症状を改善し、体毛を取り除くことが肌トラブルの対策につながると理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- なぜ皮膚の中に毛が埋まってしまうのか?
- 埋没毛を放置すると、肌トラブルを起こすリスクはあるの?
- 皮膚の中に埋まっている毛を医療脱毛で取ることはできるの?
- 埋没毛を防ぐ予防策を知りたい
目次
埋没毛とは?
埋没毛とは前述の通り「皮膚の下でとどまって生えてしまう毛」のこと。
毛が生える場所では、どこでも埋没毛になる可能性がありますが、わきの下や背中など、比較的こすれやすい場所に出やすくなります。外見上は、プツプツ黒い点のように見えますが、さわるとサラザラした肌触りになるので、見た目にも肌触りとしても気にされる方は多くいます。
また、放置すると、毛が皮膚の中に入っているので、雑菌が繁殖しやすい環境が整っています。どんなに肌ケアを丁寧にしていても、毛嚢炎(もうのうえん:毛の中に雑菌が入り炎症を起こすこと)を起こしやすく、痛みお伴うこともしばしば。
炎症を起こしていないうちに早めのケアをした方がよいでしょう。
埋没毛の原因は?
では、なぜ皮膚の下に毛が発育するということが起こるのでしょうか。
埋没毛の最大の原因は、「毛が成長するスピードよりも角質が厚くなるスピードが速くなるから」です。角質が様々な理由で厚くなると、毛が角質に蓋をされるようになり、角質の中に毛が埋もれてしまうのです。
角質が厚くなる原因として、以下が挙げられます。
普段から自己処理をしている
毛の処理方法でもっともよく行われているのが、かみそりや電動シェーバー・ピンセット・脱毛ワックスなどを用いた「自己処理」ですが、刃数が少ないものを使用したり、十分ケアしないで自己処理を行うと、炎症を起こして皮膚が厚くなります。
普段から肌荒れを繰り返している
乾燥肌で肌荒れを繰り返している方はいませんか?
普段から肌の炎症を繰り返していると、肌も炎症から自分を守ろうとして、角質を厚くして防御しようとします。すると、毛のスピードよりも角質が厚くなるスピードが速くなり、埋没毛の原因になります。
こすったり、かいたりしている
こすれや皮膚のかき壊しも、皮膚が厚くなる原因になります。特に下着や衣類にこすれやすい場所は、埋没毛になりやすくなります。
ニキビを繰り返している
ニキビは毛穴がつまり、そこに雑菌が入ると「炎症性ニキビ」として腫れ上がります。もともとニキビができるということは、皮脂のバランスが崩れている証拠。毛穴もつまりやすく、埋没毛の原因になります。
埋没毛に医療レーザー脱毛するとどうなる?
では、医療レーザー脱毛は埋没毛についても効果的なのでしょうか。
結論から言うと、医療レーザー脱毛は埋没毛があっても施術できますし、埋没毛の改善や予防にもなります。
医療レーザー脱毛は、毛の大本にある「毛母細胞」の周りにあるメラニン色素に反応しやすいレーザーを使用することで、毛母細胞にダメージを与えて細胞分裂を起こさなくする方法です。
毛自体が皮膚の下にあっても皮膚に出ている状態であっても、毛母細胞もメラニン色素もあるので、医療レーザー脱毛は埋没毛にでも効果的です。
ただし、埋没毛は
- 毛自体が角質で覆われているので、レーザー光が通常の毛よりも届きにくい
- 毛自体が角質で覆われているので、「毛が抜ける」ということはない
というのが、通常の毛と異なります。そのため、角質で覆われている分、光脱毛など表面までしか届かないレーザー光では効果が少なくなります。
また、毛が抜ける経路が角質で覆われてしまっているので、細胞分裂が終わった毛はゆっくり吸収されます。
埋没毛にならないための予防策は?
では、埋没毛にならないための予防策はあるのでしょうか。いくつかご紹介いたします。
医療レーザー脱毛で毛を生えなくさせる
当然ですが、医療レーザー脱毛で毛を永久に生えなくさせれば、そこから埋没毛が生じることもありません。
埋没毛ができやすいこすれやすい場所や、自己処理をするような場所にあらかじめ医療レーザー脱毛をしておくと、後々の埋没毛による肌トラブルを防ぐことができます。
スクラブやピーリングを使う
毛が角質で覆われてしまって起こるのが「埋没毛」。それなら、覆われてしまう角質を普段からケアすることで、埋没毛の予防につながります。
角質を薄くするスクラブやピーリングを日頃から行い、肌を滑らかにするように努めましょう。
自己処理をするときは、優しく丁寧に
一番埋没毛の原因となるのが自己処理です。自己処理の時になるべく肌に優しい電動シェーバーを利用したり、毛が生える方向に剃る、刃数が多いカミソリを使用するなどを心がけることで、埋没毛になるリスクを少なくすることができます。
【まとめ】埋没毛への医療レーザー脱毛の対応と埋もれ毛になる原因とその予防
埋没毛は医療脱毛でケアできる一方で症状を引き起こさないためにも、体毛が気になる部位をクリニックで脱毛しておいたほうが良いことについて解説しました。
この記事では、下記のようなことを理解できたのではないでしょうか?
この記事のポイント
- 埋没毛とは、さまざまな原因で「毛が角質で覆われてしまう」ために発症する「埋もれた毛」のことで、雑菌が入りやすいため毛嚢炎を引き起こすリスクがある
- 埋没毛は剃刀による脱毛、肌荒れ、外部からの刺激により角質が肥厚することで起こる症状
- 医療レーザー脱毛は毛母細胞にダメージを蓄積して毛を取り除くため、表皮の下にある埋没毛に対しても一定の脱毛効果を期待できる
- 医療脱毛で永久脱毛しておくと埋没毛のトラブルを防げる
- 自己処理の方法を見直したり、スクラブ入り石鹸・ピーリング剤を使用したりすることも埋没毛の予防につながる
医療脱毛で永久脱毛に取り組むことは、埋没毛の悩みを解決できる以外に自己処理の煩わしさから解放されるメリットもあります。
メンズトイトイトイクリニックでは、レーザーが深い部分まで届く熱破壊方式の脱毛機を用いて、永久脱毛効果にコミットした施術を提供しています。
患者様が安心して医療脱毛に取り組めるよう、無料カウンセリングの予約を受け付けておりますので、ぜひお問い合わせください。スタッフ一同、皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
参考文献
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長
野田知路Noda Tomonori
福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。