ダーマペンの効果はいつから実感できる?持続期間についても解説
公開日:2022年01月25日 更新日:2023年12月08日
近年、ニキビ跡や肌質改善で人気のダーマペン。
ダーマペンとは、極細針を用いて肌本来が持つ再生能力を生かした美容医療技術の1つです。
1995年にOerentreich兄弟がケガの跡に真皮ニードル治療を用いて以来、さまざまな改善と工夫を重ねてたどりついた技術が「ダーマペン」です。
ダーマペンが気になっているものの、効果や持続期間について詳しく知ってから治療を開始したいと考えている方も多いことでしょう。
この記事では、ダーマペンの効果について解説します。
この記事を読むことで、ダーマペンの効果がいつから実感できるのか、その効果の持続期間について理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
こんな事がわかる
- ダーマペンとはどのような治療なのか?
- 期待できる効果とは?
- どのような方におすすめなのか?
- いつから効果を実感できるのか?
- 効果の持続期間?
- 効果的な治療間隔の目安は?
目次
ダーマペンとは何か
ダーマペンは、33Gという注射に使われる針より、もっと小さい針で皮膚の表面に微小な穴をあける医療機器です。「ダーマ」とは「derma」といって、「皮膚」のこと。「ペン」は文字通り「pen」。ダーマペンがペン状の形をしていることから由来しました。
「皮膚に穴をあける」と聞くと、「肌を傷つけるのは悪いことなのでは?」と思う方もいらっしゃいます。不安に思う気持ちはよくわかりますが、実際はダーマペンで傷つける穴は非常に小さく、見た目ではもちろん、顕微鏡レベルでやっと見える程度になります。
そのため、見た目に針が刺されているとわからず、皮膚に対して様々な効果を発揮します。
ダーマペンの効果は?
ダーマペンが肌に対して発揮する効果は以下の通りです。
皮膚に微小な穴をあけることで肌の「修復力」を促す
皮膚表面が傷つくと、見た目ではわかりませんが、傷つけられた部分を治そうとする働きが人間には備わっています。これを「自然治癒力」といいます。
例えば、転んで膝を擦りむいても、いつの間にか治っていたり、かさぶたになっていたりした経験はありますよね。「かさぶた」になるか「跡を残さず治るか」は、最初についた傷の程度によって異なってきます。
「ダーマペン」でわざと開ける穴は「33G」といって0.1㎜程度の非常に細いものになります。ですので、跡を残さず自然治癒力を引き出すことができるのです。
「自然治癒力」を引き出すと、コラーゲンやエラスチンなど、肌の基盤となる成分の産生が促されます。いわゆる、「肌が元に戻ろうとする性質」が加わるため、肌質が改善されたり、毛穴の開きを改善したり、といった効果が期待できるのです。
具体的には、ニキビ予防やニキビ跡で固くなった肌質改善が期待できます。
ダーマペンの針の深さと効果の関係は?ダウンタイムに違いは出るの?
微小にあけた穴に美容成分を注入することで、成分が肌の奥まで浸透する
さらに、ダーマペンの効果は「穴をあける」だけにとどまりません。
実は、肌の表面には「角質層」といって、外部の異物を侵入させないバリア機能が備わっています。そのため、化粧水などの美容成分は、直接塗るだけでは、なかなか肌に浸透しないものも含まれています。その中に、「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」など分子量の大きいものが含まれます。
「ダーマペン」では肌に極細針を入れるため、直接塗るだけではなかなか肌に浸透しない高分子の美容成分を直接注入することができるのです。その分、直接塗るものよりも、何十倍もの美容成分の浸透が期待できます。
リフトアップ効果も期待できる
ダーマペンで空いた微細な穴を修復しようとして、肌の基盤を作るコラーゲンなどを生成します。そのため、肌の弾力が強くなり、リフトアップ効果も期待できます。
肌本来の回復力を高めるのが目的の治療法になるので、ダーマペンを繰り返し行うことでさらに効果が高まります。
ダーマペンはどんな方にオススメ?
ダーマペンは、例えば以下の方にオススメな治療法です。
- 最近、鼻やほほの毛穴の開きが気になる方
- ニキビやニキビ跡が皮膚科でなかなか改善されない方
- 肌の弾力がだんだん年齢とともに衰えてきたと感じる方
- 化粧水をつけても最近、肌になかなか浸透されないと感じる方
- 近ごろ、お化粧のノリが悪くなったと感じる方
さまざまな肌トラブルを、穴をあける深さを調節することによって、自分にあった治療法を選択することができます。
ぜひ事前に担当医師・スタッフに肌トラブルの内容をお伝えいただき、肌質と一緒に針の深さを調節してもらうとよいでしょう。
ダーマペンの効果はいつから実感できる?
ダーマペンは肌の再生力を促す治療法です。そのため、1回の施術だとなかなか皮膚の状態は変わらず、個人差はありますが、平均して5回程度で効果が現れるといわれています。
しかも、皮膚が十分再生されないままダーマペンを行うと、肌への負担が大きくなるため、治療後3~4週間は間隔をあけなければなりません。
およそ1か月に1回ずつ施術を行っていただくとすると5ヶ月~6ヶ月で肌質の違いが十分実感できます。
しかし、毛穴の開きや肌のハリの改善などは、1回の治療でも効果を感じることがあり、大体2週間ほど経過した頃から実感し始めるといわれています。
ダーマペンの効果の持続期間は?
ダーマペンは肌質を変える治療なので、3~4週間ごとの施術を行ったら、肌質の違いを実感されるはずです。その後、定期的なメンテナンスの時間はもっと間隔をあけても大丈夫です。
大体の目安としては、6週間から8週間ごとをオススメしています。
【まとめ】ダーマペンの効果はいつから実感できる?持続期間についても解説
ダーマペンの治療内容と効果の現れ方、実感するまでの時間と持続時間について解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
この記事のポイント
- ダーマペンは小さい針で皮膚の表面に微小な穴をあける医療機器
- 傷つける穴は非常に小さく顕微鏡レベルでやっと見える程度
- ダーマペンでわざと穴を開けて自然治癒力を引き出すことで、肌の基盤となる成分の産生が促され、ニキビやニキビ跡など肌質改善、肌の弾力が強くなる、リフトアップ効果などの効果が期待できる
- ダーマペンは、毛穴の開き、ニキビ、ニキビ跡、肌弾力の低下などが気になる方におすすめ
- ダーマペンは個人差があるが、平均して5回程度で効果が現れる
- 肌への負担を考慮して、施術後3~4週間は間隔を開ける必要がある
- 1ヶ月に1回の施術で、5~6ヶ月後に肌質の違いが実感できる
- 毛穴の開きや肌のハリの改善などは、1回の治療でも効果を感じられる
- 定期的なメンテナンスには、6〜8週間ごとがおすすめ
肌質を変える画期的な美容医療であるダーマペン。
極細の針とは言え「肌に針を入れて本当に大丈夫なの?」と不安になられる方も多いことでしょう。
使用する針は髪の毛よりも細い針を使用していますのでご安心ください。
治療効果や痛みにご不安な方は、ぜひメンズトイトイトイクリニックの担当医師やスタッフにお気軽にご相談ください。豊富な実績をもとに丁寧にカウンセリングさせていただきます。ダーマペンで肌のお悩みを根本的に解決させましょう。
監修医師
医療法人社団雪焔会 トイトイトイクリニック理事長・統括院長
野田知路Noda Tomonori
福岡大学医学部形成外科、大手美容皮膚科院長を経て、医療脱毛、アートメイク、糸リフトをメインとする美容皮膚科クリニックを都内(渋谷・池袋・新宿)で展開中。
常に自分の家族ならこうしたいと考えるよう心掛け、「家族にも勧められる美容医療」を信条としています。